【忙しい人】時短&効率化「ネットスーパー」活用術 ”メリットとデメリット賢く使う方法”
”ネットスーパー”とは?
「ネットスーパー」とは、読んで字のごとくネットで注文できるスーパーである。朝もしくは前日の夜にWEBサイトから商品を選んで注文すると、その日のうちに近所のスーパーから家の玄関まで宅配してくれるサービスである。もはや聞いたことがないということはないほど存在は認知されてきていると思う。
だけど「知ってるけどまだ使ったことがない」という方もまだまだ多いと思う。 そんな人のために、ネットスーパーを日々利用する主夫が「便利なところ」、「不便なところ」を踏まえて賢く使う方法をまとめてみた。
ネットスーパーを日々使う私としては、かつて家事に大きな時短&効率化をもたらした”洗濯機”や”食洗器”のように、今や”なくてはならないサービス”だと思っているので、”忙しい共働き世帯”などにはぜひ一度使ってほしいと思う。
一度知るとやめられない「ネットスーパー」の便利さ
ネットスーパーの便利さを一度知ってしまうともう後戻りはできない。 やはり”ネットで注文”、”玄関で受け取り”というのは圧倒的な便利さである。
ネットスーパーを使い始める前は、“なんとなく”な不安も確かにあった。 だけど実際に使ってみるとそういった漠然とした不安感はいつの間にか消え、むしろどんどん使っていこうという気になっている。
一度使ってみれば漠然とした不安は消え、具体的な便利な点、不便な点が明確になるからである。 主夫になって3年間、ネットスーパーを使ってわかった便利な点をまずはお伝えしたい。
便利ポイント(その1):圧倒的な時間の節約
ネットスーパーの便利さの第一は、なんといっても”圧倒的な時間の節約”になること。いわゆる時短である。
ネット通販をよく使う方なら十分ご存知とは思うが、ネットで注文しておけば向こうから玄関まで届けてくれるのである。スーパーまで、わざわざ行って商品を探してカートに入れ、レジに並んでお金を払い、重い買い物袋を抱えて家に持ち帰るという一連の時間がすべて節約できるのである。
これは考えてみればかなりの時間の節約。 家からスーパーまでの距離は人それぞれだが、私の場合は自転車で5分。 だけど、商品を探してレジに並んで帰ると一回あたり30分はかかる。
これを「大した時間ではない」ととらえるか「案外かかっている」ととらえるかは人によると思う。 個人的にはとにかく家事の時間は減らしたいと思っている。
理由は単純な家事労働は可能な限り効率化してより価値の高い仕事をしたいからだ。
便利ポイント(その2):労力の節約
ネットスーパーのありがたいところは、自分の移動だけでなく、荷物の移動*もしてくれることである。 買ったものを持ち帰るのは地味に大変な作業。(だということが主夫になってよくわかった)確かに量が少なければ大したことはない。実家のおばあちゃんは重い荷物が持てないので毎日買い物に行っていいた。
だけれども、私は買い物に行くのは面倒なのでできるだけまとめ買いをする。まとめ買いをすると結構な重さや体積になってしまうものである。食料品は水分が多いので結構重いし、かさ張る!
自転車のかごだけに収まらずに、片手にも持って帰る。 これで雨が降ると最悪。
ネットスーパーであれば、雨の日も雪の日もこういった労力はオフセットすることができる。 これは企業でいえばアウトソーシング。 「他社にできることは他社に」「自社にしかできないことに集中」することでより生産性が高まる。
便利ポイント(その3):支出の節約
最後に、ネットスーパーで買い物をすると”必要のないもの”や”無駄なもの”を買わなくなる。
ネットスーパーの商品選びの基本は検索してカートに入れていく方式。そのため、そもそも頭に浮かんでいないものは検索しないので、カートにも入らない。(これは人によってはデメリットかもしれない)
”リアル”スーパーだといろんな商品が目に入り「あれも買っておこう」とか「おいしそう、買っちゃおう」なんてのはほぼ不可避。「おなかが減ってるときに買い物に行ってはいけない」と言う節約家もいるくらいだ。
ネットスーパーなら自然と本当に必要なもの以外は買わなくなるのだ。
30代以降女性の4人に1人が利用
ある調査では「30代以降女性の4人に1人がネットスーパーを利用している」*1という。この調査は少し古く、ネットアンケートであるから母集団にはバイアスがかかっている可能性はあるものの、ネットスーパー各社の会員数からしてもあながちおかしな結果ではないと思う。
セブン&アイHDの「オムニ7」、会員数が500万人を突破 | ネットショップ担当者フォーラム
私は2018年時点で、ネットスーパー歴3年になるが、むしろ遅いくらいだったようで、知り合いのママたちにおすすめすると、「うちも使ってるよ~」という回答が意外と多いことに驚く。
不便な点はあるが確実にメリットが上回る
ネットスーパーの不便なところ
ネットスーパーは、先ほど挙げたように大きなメリットがいくつかあるのだが、やはり不便なところもいくつかある。個人的にはメリットがデメリットを大幅に上回っているので使っているわけではあるが、デメリットは確かに存在する。ここで、ネットスーパーの不便さデメリットをまとめておく。
送料無料にするための最低金額がある
ネットスーパーにはそのビジネスモデル上、宅配コストを賄うために、送料無料になる最低ラインの購入金額が定められている。そもそも”時間の節約”を目的とするならば、本来的には送料を負担してもメリットはあるはずなのだが、そうは言っても店で買えばかからない送料を負担したくないのが人間の心理である。
そうなると必然的にネットスーパーを使用する場合は、最低金額を満たすようにある程度のまとめ買いが必要になる。私がよく使う西友ネットスーパーの場合、最低金額は5,000円。米やおむつなどの1,000円以上の商品が入る簡単に5,000円には達するものの、そういった商品を買う必要がないときは少し悩む。
食品だけで、5,000円といえば私の家族3人であれば、だいたい4日~5日分くらいの金額である。このことはつまり4日分のだいたいの献立を立てて注文しなければならいないことを意味している。 これは結構、悩む。 そして、その結果本当はいらんもの(酒とかお菓子)を買ってしまうことは確かにある。(衝動買いをしないというメリットを打ち消している)
気づき買いがない買い忘れ
“リアル”スーパーだと、店内を歩いていて「おっと、これも買っておかなければいけなかった」と思い出すことがよくある。商品を見ることで気が付くわけだ。
また、旬の食材が手に取りやすいところに陳列されているので、そういった食材を使って何か作ろうかと晩飯のネタを思いつくことも多い。
ネットスーパーの場合こういったことはあまりない。確かにレコメンドのページがあったりはするが、それは“リアル”店舗ほどではない。
店頭にあるけどネットにない商品がある
店頭にあるけどネットにない商品というのは、割とある。生鮮食料品で言うと、リアル店舗にはある安い価格帯の野菜がなかったりする。一方で、ネットではちょっと高めの野菜(「生産者の顔がみえる」的な)しか置いてなかったりする。これは、いいものを買っているので本来的には錯覚かもしれないが、割高な商品を買わされている気持ちになることもある。だが、宅配コストを賄うためには仕方ないともいえる。
生鮮食料品以外でも一部のブランドの商品がないということはある。だが、だいたいの商品カテゴリーは満たしているので、醤油が一切売ってないとかラー油が一切売ってないということはほぼない。
雨の日、猛暑日は混雑する
これは当然のことだが、雨の日や猛暑日はやはり混雑する。いつもは朝頼めば夕方に配達されるのに、すでに一日の配達枠がいっぱいになっているということがある。 だが、そんなに頻繁にあるわけではない。それとここら辺の事情は、地域や店舗によって異なってくると思う。
ネットスーパーを賢く使うためのコツ
次に、先ほど挙げたようなデメリットをふまえて、私が日頃おこなっているネットスーパー活用のコツをご紹介したい。
送料無料を意識した無駄買いに注意
送料無料の最低金額を満たすために必要のないものを買ってしまうということは、本末転倒になってしまうので最も避けたいことである。これに対処する方法は、常日頃から必要になる日用品をメモしておくことである。
後々に絶対に必要になる日用品を生鮮食料品と合わせ買いすることで平均して毎回の注文額が5,000円になるようにするのだ。
例としては、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、キッチンペーパー(紙類はかさ張るので自転車での買い物で非常に面倒な存在)、洗剤、シャンプー、リンス、ハンドソープなど。これらは痛むこともないので、多めに家にあっても困らないし、後々絶対に使うことになるので、金額調整用の商品として使える。
また、防災用の食料品として、ミネラルウォーターや缶詰、レトルト食品などを足すということもよくする。
こういった日用品は、他の方法でまとめ買いするほうが安くなることも確かにある。だが、ネットスーパーのメリットに比べればその価格差は些細なものだといえるのではないか。
履歴を活用でサクサクお買い物
ネットスーパーの隠れたメリットは、”購入履歴”の活用にあると思う。自分の購入履歴を使うことでいちいち検索して商品をカートいれる手間がなくなり、よく使う食材を忘れずに買うことができる。また、お気に入りの登録も併せて使うと、いつも買うような食材は、1分でカートに放り込むことができるし、買い忘れの防止にも役立つ。
結局のところ献立を計画できるかがポイント
最低金額を満たすためのまとめ買いや混雑する日の不便さに対処するためには、結局のところどれだけ先に購買計画を立てられるかということがポイントになると思う。
ネットスーパーに抵抗がある人の深層心理として、あらかじめ献立を考えるのが面倒ということがあるのではないだろうか。これさえ克服できればネットスーパーはリアルスーパーに比べて明らかに便利なものだと思う。
だが考えてみてほしいのだが、献立を一週間分まとめて考えるのと、毎日考えながらスーパーに行くのとでは何が違うのだろうか。トータルの労力としては同じなのではないかと思う。いや、それどころかまとめて考えてしまったほうが、悩む回数は一回で終わる。毎日の「夕食どうしよう」ということから解放されることのほうが気持ちがいいものである。
でも”リアル”スーパーにも行く
ネットスーパーをよく使う私ではあるが、完全にネットスーパーだけを使っているわけではない。実際には、実店舗と併用している。というのは、上で書いたように完全に計画ができればネットスーパーだけでも事足りるけれども、やはり買い忘れや予定の変更ということは起こる。 なので、現在は大まかなものや重いものかさばるものはネットスーパー。買い忘れやちょっとしたものは実店舗という風に使い分けている。また、業務スーパーなどの実店舗しかなく、個性的な商品を取り扱っている店舗の商品はやはり直接買いに行くしか方法がない。