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【登山用品レビュー】Platypus(プラティパス) の類似品 少し安い エバニュー(EVERNEW) ウォーターキャリー2L EBY208 買ってみた

これまで私はテント泊の登山用の水筒はペットボトルを利用していました。空きペットボトルを使えばタダですからね。ですが、ペットボトルはかさ張るというのが最大のデメリット

ザック内をスッキリさせたくて、ついに前々から気になっていたPlatypus(プラティパス) に代表されるビニール製の水筒を導入してみることにしました。

私は、Platypus(プラティパス) とエバニュー(EVERNEW) を比較した結果、エバニューを採用したのでご紹介します。

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ビニール製ソフトボトル水筒の良さ

ザック内のスペースを有効活用できるビニール水筒

まず、ビニール製の水筒の最大のメリットは、ザック内のスペースを有効活用できるということです。ペットボトルやハードなプラスティックボトルの場合、形状が円筒形状のためどうしてもザック内に無駄なスペースができてしまいますが、ビニール製のソフトボトルであれば比較的フラットなため無駄なスペースができづらい。また、ビニール製のソフトボトルは入れている水の容量によって容器の大きさが変わる点も見逃せないメリットです。

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登山用の準備をしているとザックの中は油断するとあっという間にいっぱいになってしまうものです。容量・容積を大幅に有効活用できる道具は非常に有用です。

テント泊など一泊の登山では、途中で水を補給できない場合は2L~3Lは持っていくことになります。なのでザック容量の中で水は、テント、シュラフ、服の次くらいに容量を食う荷物です。水をうまく収納することができれば、より多くの荷物を入れたり、もしくはザック自体をより小さいものにすることにつながります

ザックは当然ながら小さければ小さいほど軽いです。

私は今できるだけ小さいザックに変えたいと考えていてビニール製の水筒を買ってみました。

ペットボトルとの収納比較

購入したビニール製の水筒は、エバニュー(EVERNEW) ウォーターキャリー2L EBY208です。

ソフトボトルの最大のメリットは、収納時に無駄なスペースができないことです。

まずは、ザック内へ収納した際の状態をペットボトルと比較してみました。

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私のザックには背中側にハイドレーション用の収納袋がついていますので、そこにペットボトルをソフトボトルを入れた比較画像です。

四角い2Lペットボトルを収納した場合、左右にどうしても三角形のデッドスペースができてしまいます。もちろんこのスペースに何かしらうまく突っ込むことが出来れば問題ないのですが、細長くて三角形のスペースなのでなかなかちょうどよいものがありません。

また、2Lペットボトルは重量バランスを考えるとどうしてもど真ん中に配置することになりますが、そうするとザックのど真ん中にぼこっと張り出し的非常に邪魔な感じがするのが悩ましいです。

もちろん、ペットボトルをハイドレーション用の収納袋に入れないで、ザックの左右どちらかに寄せたり、パッキングの最後に隙間に押し込むという考え方もあるかもしれませんが、そうすると左右の重量バランスが崩れたり、体の重心から比重の重い水が離れてしまうので、荷物が重く感じてしまう原因になります。

また、荷物がパンパンで動かなければいいのですが、ペットボトル歩行に合わせて揺れたり動いてしまうようだと困ります。

一方で、ビニール製の水筒・ソフトボトルの場合は、ハイドレーション用の収納袋にデットスペースを作らずきれいに収まってくれます。本当は全体的に平べったくなってくれるといいのですが、重力で水が下の方で膨らむ傾向にあります。

ですが、ペットボルトに比べれば圧倒的にすっきりします。

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次に1Lの丸形のペットボトル×2とソフトボトルの比較です。

2Lの角型のペットボトルに比べれば、1L丸形×2の方がスッキリ収まっている印象です。ですが、丸形なので当然デットスペースは発生しています。しかも2L角型ペットに比べて小さくて細長いデットスペースができてしまうため、それこそここに入れるちょうどいいものがありません。

なので、利用不可能な完全なデットスペースが生まれてしまいます。

このように水筒をビニール製のソフトボトルにすることでザック内のスペースを有効に活用できるようになります。

使わないときのコンパクトさ

ビニール製の水筒、ソフトボトルの良さは他にもあります。

水を入れていないときは折りたたんでコンパクトにできるということです。

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折りたたんだ状態を1Lペットボトル2本と比べると一目瞭然です。ペットボトルはつぶしたとしても、完全には平らにならないので結構かさ張ります。

一方でソフトボトルはぺったりと平らになりますので、どこにでもスッと収納できるので便利で、水を使い果たした後の帰りのザック内がスッキリします。

また、使わないときの家の中での収納スペースも小さくて済みます

ペットボトルを水筒に使っていたときは、いざ使うときにないと困るので、わざわざ空のペットボトルを潰さずに保管していたのですが、結構スペースをとるので邪魔でした。

水を入れると自立する

私は購入して水を入れるまで気が付かなかったのですが、水を入れると自立します。

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200mlくらい入れれば、下面のマチが広がり自立するようになります。写真はエバニューのソフトボトルですが、プラティパスも自立します。

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2Lまで入れるとよりどっしりと安定する。

目盛りは自分で書いておくと便利だと思う。

商品の容量としては2Lなのだが実際には2.2L程度入る。

凍らせたり湯煎(ゆせん)も可能

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ソフトボトルはそのまま凍らせることも可能です。(注)

そのまま凍らせられるのは、夏季などは便利でいいですね。うまく平べったく凍らせられればよりザック内への収まりもよくなるでしょう。水をたっぷり入れてしまうと、どうやっても平べったくはなりませんでした。

(注) プラティパスは「凍らせることも可能」と謳っているが耐寒温度の表記なし。

エバニューは耐寒温度の表記は-20℃だが「凍らせられる」と謳っていない。

一方で湯煎(ゆせん)ですが、プラティパスは”ボイルOK”と謳っています。要は湯煎(ゆせん)してもいいよということで、湯たんぽにできるということらしい。

でも、このボトルを湯煎するための水はどこから?と突っ込みたくなる。その水自体をこれで運ぶわけだから。水筒から一部水を出して、水筒を湯煎して、残った水を調理に使えばいいのかな?耐熱温度90℃との表記だが山では湯沸かししても100℃にはならないからいいということなのかな?

そもそも、2Lのボトルだとソロ登山で使うようなクッカーやコッヘルには収まらない。半分くらい入れて湯煎(ゆせん)するようじゃ燃費も悪くなりそうだし、実際にはそもまま湯煎する機会はそうそうないだろうなぁと思う。

強度や臭いは?

購入前に不安だったのが「強度」と「ビニール臭」でした。

持ってみるとわかりますが、ビニールは厚手で水を満タンにしてみても破れたりしそうな感触は一切なく安心感があります。硬くてとがった物にぶつけない限りは投げても大丈夫そうです。

ビニール臭についても、中の臭いも入れた水の臭いも全くの無臭です。

実質的に2択か 比較Platypus(プラティパス) とエバニュー(EVERNEW)

ビニール製の水筒・ソフトボトルは、実質的には次の2択です。それぞれのブランドには2L・1L・0.5Lなどいくつかのサイズ展開があります。

Platypus(プラティパス) アウトドア 給水用 ボトル プラティ 容量2L 25601 【日本正規品】

エバニュー(EVERNEW) ウォーターキャリー2L EBY208

※ナルゲンからもソフトボトルが出ていましたが、”価格帯が違う””2Lがない””ボトルキャプが大きくザック内への収納に難あり”という理由から選択肢から早々に除外しましした。ただし、耐熱温度:104℃ 耐冷温度:-29℃となっており、Platypus(プラティパス) やエバニュー(EVERNEW)のソフトボトルよりもスペックが1ランク上なので、これらのスペックが必要な場合はこれ一択。

nalgene(ナルゲン) フォールディングカンティーン 1.5L 90148

Platypus(プラティパス) アウトドア 給水用 ボトル プラティ 容量2L

ビニール製の水筒と言えばPlatypus(プラティパス) が有名で、もはや代名詞的な存在。 特にハイドレーションシステム(チューブで吸うやつ)が有名で、その豊富なアクセサリー群を備える。

Amazonの説明文は以下の通り

  • 三層ラミネート構造の本体は漏れない・破れない驚異の耐久性。
  • そのまま冷凍・ボイルもOK。
  • コンパクトに折りたためる。

重量は36g、2Lペットボトルは65gくらいなので半分近くなるのはうれしい。 Amazonの商品ページには「従来のプラスチックのボトルよりも80%も軽量です。」とか書いてあるが、一般的なペットボトルとの比較ではないようだ。

公式HPのスペック

原料樹脂

  本体:ポリエチレン

  フタ:ポリプロピレン

耐熱温度

  本体:90度

  フタ:90度

  • サイズ 19×35cm
  • 重量 36g
  • 最大容量 2.5L
  • 生産国 Made in USA

実はパンパンに入れると容量は2.5Lのようだ。

エバニュー(EVERNEW) ウォーターキャリー2L EBY208

ビニール製の水筒と言えばPlatypus(プラティパス) が有名だが、ほとんど同じようなスペックの水筒がエバニュー(EVERNEW) からも出ている。しかも4割くらい安い。まぁ1,000円前後の話なので数百円の話ではあるが…。スペックは同じようなものなのに金額がだいぶ違う。

結論から言うと、エバニューの方が価格が安いうえに機能面でも良い点がいくつかあったので、私はこちらがベストバイだと思う。

公式HPのスペックは以下の通り

抗菌加工を施した口栓とキャップが雑菌の繁殖を抑える

水を入れると自立が可能

キャップストラップ付き

  • サイズ:幅21cm×高さ33cm
  • 本体素材:ナイロン、低臭ポリエチレン三層構造
  • 口栓素材:ポリエチレン抗菌加工
  • キャップ素材:ポリプロピレン抗菌加工
  • 質量:42g
  • 耐熱温度:-20~90℃

まず、プラティパスの大きな違いとしては、キャップ脱落防止の”キャップストラップ”の有無が挙げられる。キャップをぽろっと落として例えば谷底にでも落としてしまったら最悪の事態だ。そんなところでは使うことは少ないかもしれないが、絶対にないといえるだろうか。谷底でないとしても、例えば網付きの側溝など落としたら?

30歳を超えてからなぜか手が滑って小さいものをぽろぽろ落とすようになった。そういうリスクを無くす意味でキャップストラップは安心感がある。ちなみにエバニューのキャップは一般的なペットボトルのキャップが完全にフィットする。一方で、プラティパスはスクリューピッチが微妙に違うらしい。インチねじなのかな?

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湯煎(ゆせん)は耐熱温度がプラティパスと同じなので問題ないと思う。

冷凍についても耐熱温度-20℃なので問題ないはずだ。

重量は42gとプラティパスの36gよりも少し重いがこれは無視できるレベル。

サイズは、プラティパスよりも少し背が低く横が広いようだ。数センチだけど。

また、私はあまり気にしないが”抗菌”を謳っているのがメーカー的にはプラティパスに対する優位性だという主張なのだろう。

そして最後に、エバニューには水が入ってないときに畳むためのゴム紐がもとから付属している。まぁ正直たいした優位性ではないが、気が利いている。ここら辺がMADE IN JAPANということか。

エバニューのソフトボトルは、このように表面的なスペックとしてはプラティパス以上です。耐久性などについては、これから使ってみて検証したいと思います。