【災害備蓄の盲点】トイレが使えなくなった東京は”汚物”地獄になる
災害時のために水や食料を備蓄している方は多いように思いますが、非常用のトイレに関する準備や備蓄をしているという人は圧倒的に少ないのではないかと思います。
直球な言い方をしてしまえば、人間は
食べれば
その分が”出る”
わけです。
そういった”出た”ものの処理というのは衛生上非常に重要なはずなのですが、モノがモノだけに具体的な情報が非常に少ないような気がします。そしてそれに伴って、人々の理解や関心も薄いような気がします。
かくいう私もつい最近までは、災害時の備蓄と言えば水食糧ばかり考えていました。
トイレのことは完全に盲点でした。
ですが、災害時のトイレ事情は考えれば考えるほど、調べれば調べるほどやばいです。
特に東京のような人口過密都市でトイレが全て使えなくなった状態はまさに悪夢です。
町中が汚物地獄と化すことが容易に想像できます。
人間は食べるのは数日我慢できたとしても、”出す方”はいざとなったら数時間も我慢できません。
東京などの都市部にはいろんな人がいますし、絶対的な人数が地方に比べるとけた違いです。
あなたは災害時、トイレが使えない状態で「もう無理漏れる!」となったらどうしますか?
「その時考える?」いえいえ、考えてみてください。
できるだけリアルに考えてください。
家にはトイレがあるから大丈夫?
もちろん水は止まってますからトイレは流れませんよ?
職場ではどうしますか?
外出時はどうしますか?
車に乗っていたらどうしますか?
ちょっと考えてみただけでも絶望的な状況じゃないですか?
外出時は特に深刻ですよね?ですが、こういった状況が都内の人間すべてに訪れたとしたら?「もう無理、漏れる!」となったときあなたならどう行動しますか?
きっと皆あなたが考えたのと同じ行動をとります。
誰もいないところでコッソリ
ということになるでしょう。
もちろん、まずは誰でも使えるような公共のきれいなトイレに皆殺到するでしょう。
水が流れませんから便器はすぐに汚物でいっぱいになります。
次はちょっと汚めの公園のトイレとか公衆トイレに人が殺到します。
こちらも水が流れなければ一瞬でいっぱいです。
例え水が流れないとわかっていても、「もう切羽詰まってる」「漏れそう!」となったら、”個室である””公共の場所である”という条件の場所から利用されていくことでしょう。
もちろん、便器が一杯で使えないとなったら、個室の床にする人間も出てくるでしょう。
こういった状況は、実は阪神淡路大震災のときも東日本大震災でも見られた状況です。
ですが、こういった具体的で生々しいことって報道されませんよね?
私は、東京だったらもっとひどくなると思います。 人数が違いますし、人間の多様性という意味でも圧倒的です。外国人も多いし、人間関係とか地域性が希薄です。「自分に関係のない場所はいくら汚れてもいい」といった心理が東京なんか特に働いてます。
なので、最終的にはトイレだけでなく、公園や街中の死角になるような建物と建物の間なんかがどんどん汚染されていくんじゃないかと思います。
なので公共のトイレが使えるから大丈夫なんていう楽観的な考えは絶対に捨てるべきるです。上記の写真のようなトイレに近づけますか?
ではどうするか?
事前に備えるしかありません。
少なくとも自分や自分の周りの分の非常用トイレを準備しておくしかありません。
私は、自分の近隣だけでも正常な状態にするしかないと考えています。
おそらく公共の場所はどうしても汚染されることになるでしょう。
ですが、自分の職場や自宅や自宅の近隣については正常な状態に保ちたいです。
私はそのために非常時のトイレに関する備蓄をすることにしました。