100均商品で五徳を自作 アルスト・固形燃料用のULなゴトクが4つできた(その1)ステンレス板ゴトク
EVERNEWのアルコールストーブ用の純正チタン五徳をなくしてしまいました。軽くて小さくてバラバラで、さもなくしやすそうなゴトク。
エバニュー(EVERNEW) チタンゴトク TriveTi EBY258
気が付いたら見つかりません。どっかに落としてしまったかもしれません。もしかしたら、家のどこかで何かの隙間に挟まっているのかもしれませんがどうにも見つかりません。
チタン製ゴトクは”単なる五徳”にしては高いので、もう買う気にはなれません。 そこで私は100均商品で五徳を自作することにしました。
自作ゴトクならば、もしかしたら純正チタン五徳よりもよりULな超軽量ゴトクを作成することができるかもしれません。
また、私がソロテント泊でいつもバックアップとして携行している固形燃料用の軽量な五徳も兼ねられるものができればいいなという期待もありました。
固形燃料は、Esbit(エスビット) ポケットストーブを持ち歩いていますが、ケース兼ゴトクはスチール製で88gと結構重いんですよね。これでは固形燃料自体の軽量性が活かせていないのです。
「自作」といえば、いろいろと凝った加工をして作っている方がいらっしゃいますが、今回作った五徳はほぼ100均の商品をばらしただけでできました。
結果的に4種類の自作五徳が出来ました。
それぞれに名前を付けやりました(長い...)
①絶対壊れないステンレス・シンプル五徳 風防にもなるかもねゴトク
②シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳(アルスト用)
③シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳(固形燃料用)
④超UL(ウルトラライト)軽量なザルのワイヤーフレームそのまま五徳
どれも一長一短ありますが、全て実用可能と思います。 全てを一度に紹介すると長くなってしまうので、一つずつご紹介したいと思います。 今回はこの4種のうち①番のゴトクをご紹介します。
ちなみにこの記事と同じ内容の動画もあります。というか動画を作ってからこのブログ記事を書いています。作り方はなかなか動画の方がわかりやすいかもしれません。
①絶対壊れないステンレス・シンプル五徳 風防にもなるかもねゴトク
【材料】ダイソー かき揚げ用わく
ひとつ目の自作五徳用にチョイスした商品はこいつ。
「かき揚げ用リング」と書いてある。かき揚げを揚げるときに型崩れしないようにするための枠だろう。
この商品を選んだのは、輪になっている部分のサイズがEVERNEWのアルコールストーブにちょうどよさそうだったからである。 そして、丸い穴がいくつも空いているので、エアーが供給されアルコールストーブが窒息しなそうなのもポイントだ。
不安な点は、持った感じずっしりした印象がある。まぁただのステンレス板だから仕方ないが、ちょっと重いかもしれない。
【加工】取っ手をはずすだけ
「作った」といっても実際のところは取っ手をはずしただけである。 取っ手の部分を何度もグイグイ曲げたり力を加えていたら、簡単に外れた。 さすがの100均クオリティである。
取っ手を外すと画像のように単なる穴の開いたステンレス板と化す。シンプルな構造で、壊れるということがないのが良さそうだ。
使うときは丸めて、収納の際は広げていたにすればパッキングがしやすいかもしれない。重量も50gとまずまずである。少なくともEsbit(エスビット) ポケットストーブより軽い。
【使用】スノピのチタンマグ450をのせてみる
さて、簡単に加工もできて、割と軽量だったこのゴトクであるが、スノーピーク(snow peak) チタン シングルマグを試しに置いてみたところ問題が発生した。
つるつる滑って安定しないのである。 どうやらリングのサイズが、少しだけスノピチタンマグ450より広いようだ。
もちろん普通のクッカーであれば問題ないのだが、軽量なアルコールストーブや固形燃料は、やはりスノピチタンマグ450と組み合わせたい。
どうにかならないかといろいろと試してみる。
最終的に見出した解決策がこれである。 事務用のダブルクリップを二つか三つステンレス板につけることで、スノピチタンマグ450も安定して載せることができるようになった。
【燃焼試験】サイドバーナー状態あふれる炎
さて、スノピチタンマグ450が載せられるようになったので、さっそく実際に火を起こして使ってみた。
結論から言うと、これはダメだなと思った。
ステンレス板をアルコールストーブと同じサイズにまで丸めてしまっているので、アルコールストーブの炎の形状が乱されてしまうようだ。それどころか、ステンレス板の穴から炎があふれ出てしまっている。
本来の燃焼を阻害してしまっているような気がするし、チタンマグの底にあたっていない炎のエネルギーは無駄になってしまっていると思われるので、燃焼効率的によろしくないように思われる。
どうやら、スノピチタンマグ450をのせる五徳としてはよろしくないようだ。
だが、アルコールストーブの炎が当たらい大きさにステンレス板を丸めれば問題はない。普通のクッカーでの使用であれば実用性ありか。
【評価】スノピチタンマグに使えないのが残念だが実用可能
ひとつ目の100均自作ゴトクの評価をしたい。
このゴトクは加工(というか解体)が容易で、割と軽量かつシンプルな構造で壊れるということがない点は評価に値すると思う。
さらに、収納時も広げたり、折りたたんだり、円筒状のものに沿わせたりなど困らないように感じる。
だが、とにかく残念なのがスノピチタンマグ450に使えないことである。いや、使えないわけではないが、燃焼効率が悪くなりそうであるし、そもそもダブルクリップがないとチタンマグが安定してのらないというのもスマートさに欠けるように感じる。
私としてはスノピチタンマグ450をミニマムなクッカーと位置づけており、もっとも装備を軽量化する際は「スノピチタンマグ450だけを携行し、クッカーは持って行かない」ということを考えているので、スノピチタンマグがのらないようでは出番がないかなという印象だ。
もちろん、底が広いクッカーであれば十分利用に値すると思う。
ひとつ目の自作五徳
①絶対壊れないステンレス・シンプル五徳 風防にもなるかもねゴトク
はこんな感じでした。
その他の自作については他の記事で書いていきたいと思います。
もしくはこちらの動画をご覧いただければと思います。