100均商品で五徳を自作 アルスト・固形燃料用のULなゴトクが4つできた(その2)ワイヤーネットかごゴトク
100均商品を加工することで、アルコールストーブと固形燃料用の五徳を4種類自作することが出来ました。
自作五徳を作ることになった経緯と1種類目の自作五徳については前回の記事をご覧ください。
また、同じ内容の動画はこちらです。
【自作した4種類のゴトク】
①絶対壊れないステンレス・シンプル五徳 風防にもなるかもねゴトク
②シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳(アルスト用)
③シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳(固形燃料用)
④超UL(ウルトラライト)軽量なザルのワイヤーフレームそのまま五徳
今回は、100均商品で自作した②③の2種類の五徳をご紹介します。 今回作った100均ゴトクに似た五徳はYoutubeなどでも多く作られていて、さらに作り的にも最も堅実で、一番実用的かもしれません。
- シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳
- 【加工】ちょうどいい高さで不要なワイヤーをカット
- 【使用】スノピのチタンマグ450をのせてみる またしても問題
- 【燃焼試験】ワイヤーが過熱されて真っ赤
- 【評価】こいつは実用的!エスビットポケットストーブより軽い
シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳
【材料】ダイソー ワイヤーネットかご大・小
今回の自作ゴトクの素材となる商品は次の二つ。
前回同様ダイソーで仕入れました。商品タグには「ワイヤーネットかご」と書いてあります。大と小の二種類購入しました。おそらく、ひっかけてスポンジとかたわしとかを入れておくものでしょう。形状が最も五徳にむいていると思い購入しました。
似たようなガレージ系商品もありますしね。
Hiker's Depot|ハイカーズデポ » Welded Wire Stove Stand
というか実はこの商品をみて五徳を自作しようと思ったんですよね。
"Welded Wire"といのは要は溶接ワイヤーネットです。 100均にも似たようなものがあるぞと思い、ダイソーに行ったわけです。
ダイソーのワイヤーネットかごはまさに溶接したワイヤーネットです。 ですが、上のガレージ系商品とは全然重量が違います。ダイソーのワイヤーネットかごが50g以上あるのに対して、この上記の商品はわずか11g!もっと細いワイヤーネットを使っているようです。
細いワイヤーネットは、ホームセンターなら見つかるかもしれません。今度見つけたら、五徳を作ってみようと思います。
さてさて、今回のダイソーのワイヤーネットかごにもどります。
このワイヤーネットかごは、大きいものと小さいものがありましたので、両方買いました。
小さいほうはサイズ的にEVERNEWのアルコールストーブが入らなそうだったのですが、入らなくても固形燃料用や自作アルコールストーブなら入るかなと思って買っておきました。
本来的には小さいほうが、重量が軽くなりますし、パッキングも容易で、さらにスノピチタンマグ450のようなクッカー底が小さいものでも五徳に載せやすいとの考えがありました。(実際、自作その1の五徳はスノピチタンマグ450がうまくのらなかったし...)
【加工】ちょうどいい高さで不要なワイヤーをカット
さて、それでは加工に移りたいと思います。加工と言っても不要なワイヤー部分を切り取るだけです。
なお、ワイヤーネットかご(大)はEVERNEWのアルコールストーブがピッタリ入るサイズでした。
これはまさにシンデレラフィット!
ですが、ワイヤーネットかご(小)は、やはりEVERNEWのアルコールストーブには小さすぎるようなので、固形燃料用とします。
ワイヤーネットかごの不要なワイヤー部分は、ペンチでぐりぐりすることで割と簡単に切断(というか折れた)することが出来ました。さすが100均クオリティです。
さらに、中間のワイヤーについても軽量化のためにグリグリと溶接部分に力を加えて、取り外しました。
【使用】スノピのチタンマグ450をのせてみる またしても問題
加工が済んだので、スノーピーク(snow peak) チタン シングルマグをのせてみたところ....
前回の五徳に引き続きまたしても問題発生です。
スノピチタンマグ450をのせると、つるんとすべってしまい安定的に五徳の上にのりません。わずかに五徳の径が大きいのが原因です。
より大きいサイズのクッカーであれば問題はないでしょう。
ですが、私としてはスノピチタンマグ450をミニマムなクッカーとして位置付けており、なんとしてもチタンアルコールストーブとセットで使いたいのです。
なので、スノピチタンマグ450がのらない五徳ではダメなのです。
う~ん、やはり自作は困難がつきものです。
ここは少し頭をひねって試行錯誤するしかありません。
先ほどはずして不要になったワイヤーを渡してみたりしました。
無いよりは安定する場合が多いのですが、やはりつるつる滑ります。
それにバラバラの部品があるのは何か気持ちが良くないです。またEVERNEWの純正チタン五徳のようにすぐなくしてしまいそうです。
「また、スノピチタンマグには使えないか~」とあきらめかけたころ、ひらめきが降ってきました。
というか、気が付いてみれば「なんでもっと早く気が付ないの?馬鹿なの?」というレベルでした。
はいこれです。 この向きが正解です。
メッシュ部分を上にすればよかったのです。
「逆転の発想」ですね。
なお、ワイヤーメッシュかご(小)の方は、どちら向きでもスノピチタンマグ450が安定的にのります。
【燃焼試験】ワイヤーが過熱されて真っ赤
さて、それでは五徳ができたので、燃焼試験をしてみましょう。
ちょっと心配なのは、メッシュ部分を上にしたことで、メッシュにもろにアルコールストーブの炎があたることです。
炎が直にあたるとそれなりの高温になりますので、メッシュの素材や取り付け方法によっては一度熱が入っただけで簡単に外れてしまうかもしれません。
まぁやってみないとわかりません。
火にかけてみます。
火にかけるやすぐにメッシュが真っ赤になりました。 やばいかもしれません。
フレームのワイヤーも真っ赤です。
大丈夫かこれは!?
お湯が沸くくらいの時間加熱後に、状態を確認してみました。
熱が当たった部分は変色が見られるのですが、ペンチでたたいたり、メッシュ部分に力を加えてみたりしましたが、強度には変化なさそうです。
何回か熱を加えないと最終的な判断はできませんが、結構大丈夫かもしれませんね。
【評価】こいつは実用的!エスビットポケットストーブより軽い
今回は、ダイソーのワイヤーネットかご(大)と(小)で、アルコールストーブ用と固形燃料用の二種類の五徳を自作することが出来ました。
1回の燃焼試験もパスして、実用ができそうです。
耐久性が問題なければ、高さもちょうどよくて構造がしっかりしているので安定感もあります。
折り畳みはできませんが、重量も約50gとアルコールストーブ用代用として五徳に使っていた重量88gのEsbit(エスビット) ポケットストーブよりは軽量化できています。
尚、ワイヤーネットかご(小)のほうは、より軽量な40g台でした。エスビットポケットストーブの半分以下の重量です。これで軽量な固形燃料の利点をより活かすことができます。
正直、今回自作した五徳の中で最も信頼性があり堅実な印象を受けます。
今後、実際に山に持って行ってテストしてみたいと思います。
↓前の記事 五徳自作の経緯と1種類目の100均自作五徳 inmybase.hatenablog.com
同内容の動画 youtu.be