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【ソロ登山】山のトイレ事情~携帯トイレは臭いが漏れる?~臭いが漏れない唯一の防臭袋

こんにちは 突然ですが、皆さんは登山に“携帯トイレ”を持って行ってますか?

「日帰りだから持って行かない?」

「我慢するから大丈夫?」

いやいや、その発想は危険です。

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山にはトイレがない!

なぜなら山にはトイレがないからです。

気軽な里山ウォーキングですらちょっと山道に入ればそこは自然の一部です。すぐ近くにトイレがあるとは限りません!

そんなとき、「ど~してもやばい」という状態になったらどうしますか?

今ならまだ間に合います。

是非とも“お守り”として携帯トイレを登山装備に加えましょう。

ただし、携帯トイレ選びには注意が必要だということが、私の実体験からいえます。 というか結論から申し上げますと、選択すべき携帯トイレは一択です。

携帯トイレの選択を誤ると帰りの電車で"ある心配”に悩まされることになりますので、ご注意されたい。

この記事ではそんな山のトイレ事情について語ります。

生理現象は誰にでも起こるし止められない!

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生理現象を止めるのはつらい!

生理的な現象というのは、ときとして止めることが難しいことがあるものです...。

街中であればトイレがたくさんあるので助かることも多いです。 (もちろん助からないことも...ありやなしや...)

一方で山には基本的にトイレというものが少ないです。

おそくらく登山者が多く、トイレの整備も進んでいる奥多摩や丹沢の山域でも登山中にトイレに出くわすのは一回くらいなのではないでしょうか?

登山中に、もし、ウ〇コをしたくなってしまうと結構きついです。 ただでさえ、上り下りでつらい中、何時間も我慢し続けるというのは厳しいものですよ実際。

それと、よくあるパターンとしては、山頂のトイレから1時間くらいの距離まで下山してしまったときとか...

一番近いトイレは下ってきたルートを登って戻ることなわけですが、帰り道に往復2時間のロスというのは選択したくないですよね。

かといって万全じゃない状態で急いで下山するというのも"安全登山”という観点からは避けたいものです。

そこで重要になるのが“携帯トイレ”です。

「"野〇ソ”なんて死んでも絶対にしない」という方がよくいます。

ですが、こればっかりは生理現象ですから、人間なら誰しも"せざるを得ない状況”に追い込まれる可能性があります。

このリスクを直視しないのは、文字通り「臭い物に蓋をする」ということになるかと...。

現実的なリスクを予見して備えるのが登山の鉄則ですから、必ず”携帯トイレ”は持参しましょう。(ペーパーも忘れずに...トイレがあっても紙がないことも多いですから)

※そもそも登山では野グソは普通の行為です。ですが、ウンコ放置の完全な野グソはマナー違反。人間のウ〇コは簡単には分解されず、結構臭いので登山道からちょっと離れたとこなんかですると、長期間にわたって登山道にまで臭いが流れてくる可能性があります。ブツを持ち帰らない完全なる"野〇ソ”をするというのは、自尊心的にも、モラル的な意味でも自己嫌悪に陥ります。ウ〇コは持ち帰るのがマナーです。入山口にウ〇コの回収BOXがある場所もあります。

携帯トイレとはどういうものか

では、そもそも「携帯トイレ」というものがどのようなものかご存知でしょうか?

割と知らない人が多いのではないでしょうか。

「そんなもの想像したくもない!」という方もおられるかもしれませんが、そこは冷静にリスクを直視し、対処するための方法として理解を深めましょう。

「携帯トイレ」という商品は、だいたい次の二つで構成されています。

①ビニール袋(ゴミ袋)

②水分凝固剤(水分を固める粉)

以上

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災害用トイレ、携帯トイレは要はビニール袋と水分を固める凝固剤のセット

はい、以上です。

シンプルな作りになってますね。

商品によってはビニール袋が2枚入ってたり、袋がちょっと頑丈そうだったり、ブランドロゴが入っていて豪華だったり、はたまたトイレットペーパーがセットになっているという気の利いたセットもありますが、基本的には上記の二つが基本です。

そうなんです。”携帯トイレ”などと立派そうですが、「単にゴミ袋に用をたして袋の口を縛るだけ」というとってもシンプルな仕組みになっておるのです。

初めてみたときは、強烈に不安感を感じるとともに、「じゃあ家にあるゴミ袋でよくね?」と思ったものです。

※実際、単なるビニール袋なわけで、内容物が入った状態で、圧力がかかると袋が破れて中身が漏洩するという悪夢のような惨事の可能性がある。ザックに入れた場合は細心の注意が必要だ。

「ビニール袋は臭いを通す」という衝撃

これは私が初めて山で携帯トイレを使った記念すべき日の出来事です。 テント泊後に下山ルートを1時間ほど歩いた時、突然の便意が!

だいたい朝起きて少し歩くと運動で刺激されてもよおすものである。

「ついにコイツを使うときが来たか...。」

と悟った私は、登山道から離れ、人の気配がない平らな場所(斜面でも試してみたが姿勢をとるのが不可能だった)をなんとか見つけだし、携帯トイレで無事用を足すことに成功した。

その後、3重にゴミ袋で密閉し、ブツをザックにしまい下山した。

本来、2重のところを3重にしているので鉄壁かつ万全と思われた。

入山口のバス停についた時、着替えを取り出そうとザックを開けたとき、私は“あること”に気が付いた。

ぷ~ん

何かかが臭う...

確実に臭う...

”オナラのような臭気”がザックから漏れでてきた。

密閉は3重で完全だったはずだ。口も結束バンドまで使って念入りに閉じてある。

当然、穴が開いている様子はない。

残る可能性は一つだった。私はある論理的な結論に達した。

「ビニール袋は臭いを通す!」

衝撃の事実である。

ビニール袋というのは水を通さないので、てっきり臭気も通さないと思い込んでいたが、実際には臭いを通すのだ。(臭いの粒子は意外と小さい)

これは誤算だった。それにしても、そんなものをよく商品として売るなと。

こっちは"ブツ"をザックに入れてバスと電車で帰宅しなければならない

どうしたらいいものか一瞬迷ったが、漂う臭いはそこまで強いものではなかったので、再度ザックに戻したところ、ザックの外までは臭いが出てこないようだったので、その日は何とかバスと電車には乗ることが出来た。

臭いを通さない最強の防臭袋

そんな苦い思い出となった携帯トイレ初体験のあと

私は持てる検索能力をフル活用して、「ビニール袋 通す」とか「臭い 通さない」「防臭 袋」などのキーワードで検索してみた。

そして、ついに発見した。

唯一かつ最強と思われる商品を発見することに成功したのだった。

それがこいつ。

その名も「驚異の防臭袋 BOS (ボス) 」である。

強そう....。

公式サイトの説明によると

人が最も敏感に感じる、うんちの臭い。BOSはうんちを入れて、しばらく放置後に鼻を近づけてもほとんど臭いを感じない、驚異的な防臭力を持った素材です。

これが本当だとしたらまさに求めていたもの! さっそくAmazonでポチる。

商品到着後、子供のおむつで試してみた。

鼻につけても本当にまったく臭わない! これは確かに驚異的だ!

普通のビニール袋におむつを入れて鼻につけてみるとしっかり臭った!

これはおむつ袋にも最適だぞとその時に気がついたが、レビューを見ると使用済みおむつ袋に使っている人が大多数のようだった。

※その後、実際に自分のブツも入れてみましたがほんとうに臭いがしない!これは防災用にも備蓄すべきです。特に東京など人が多い大都市圏は災害時は汚物まみれになる可能性が大なので...。

【災害備蓄の盲点】トイレが使えなくなった東京は”汚物”地獄になる - ケイマイちゃんねる

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最強の防臭袋を使った携帯トイレ商品

驚異の防臭能力をもったBOS(ボス)防臭袋ですが、袋単品だけでなく水分凝固剤とセットになった“携帯トイレ”商品も販売されています

登山用であればこのセットが最適でしょう。

これは絶対に買いです。

忘れないうちに手配しておいて、登山には必ず持参しましょう。

このBOS以外の携帯トイレでも”防臭”をうたっているものもありますが、それは“防臭剤”の効果を謳っているものです。“防臭剤”は一定の量の臭いを吸収すると効果がなくなりますし、袋自体がただのビニール袋だと防臭剤が取り切れない臭気は漏れてきてしまうはずです。

ビニール袋自体に「臭いを通さない工夫がある」と謳っているのは、実は唯一このBOSだけなのです。

いや~これは使う前には気がつけませんでした。まさに「初見殺し」であります。やはり、こういった緊急時のアイテムは実際に一度使っておくことが大事です。

「いやそれでも私は絶対に野〇ソなんてしない」

まだそんなこと言ってるんですか?

使う気がなくてもいいので、お守りと考えて持って行きましょう。

それに一度やってみると、むしろ山にある”暗くて臭いボットン便所”よりも新鮮なオープンエアーの中でできる“野グソ”の方が快適だと思えるようになりました。