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【ソロ登山テント泊】これは失敗したなぁというガスバーナー<大は小を兼ねない>

奥多摩の低山でソロ、もしくは2人でのテント泊登山してる私が、後々になって買ってよかったと思う装備と、これはいらなかったなぁ、失敗したなぁと思う装備をまとめました。

この記事の内容を動画にまとめてみました!

youtu.be

これはいらなかったなぁ失敗したなぁと思ったガスバーナー

これから登山をしようと思ってた頃、要はまだ経験がなかったときに買ったものは後から考えるといらなかったなぁと思うものが多い。

その中でも、ガスバーナーは初めて山に登る前に買って、後々になって失敗したなぁと感じた筆頭の装備品です。

イワタニプリムス IWATANI-PRIMUS 2243バーナー IP-2243PA

厳密には私が保有しているバーナーは既に廃盤となったものなのだけど、現行モデルの中でスペックが最も近いものがこれ。

要は高出力のモデルである。

他メーカーであればここら辺の商品が該当する。

EPI(イーピーアイ) NEOストーブ(日本製) S-1030

コールマン アウトランダー マイクロストーブ PZ 203535 【日本正規品】

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャンプ 登山用 バーナー オーリック 小型 ガスバーナー コンロM-7900

なんでいらなかったかというと、結局のところ重くて大きいから。

登山をする前は、

山頂のいい景色の中でこんなもの作って食べよう、炒めたり、煮たり・・・」

「二人か三人で登ることもあるかもしれないし、火力はある程度あった方がいいな」

などという妄想を膨らませていた。

「大は小を兼ねる」という発想が大いにあったと思う。

「大は小を兼ねる」というより「過ぎたるは及ばざるがごとし」

後々わかったことだが登山の装備においてこの「大は小を兼ねる」という発想はやってはいけないことだ。

結局のところ登山というのは、自分の体を含めて装備などの重量を山頂まで人力で持ち上げるという行為である。これは物理学で言うところの「仕事」をしてるということに他ならない。

つまり、重量(質量)が大きければ大きいほど、余計にエネルギーを消費することになる。

簡単に言えば、荷物が重ければ重いほど疲れる

たとえ山頂で多彩な料理ができたところで、そこに至るまでにヘトヘトになるようであれば登山は楽しめないと思う。

それに疲労は判断力を鈍らせ、足を鈍らせる

道を踏み外してケガをしたり、行動が遅くなって日没に間に合わなくなってしまえば奥多摩のような低山であっても遭難一歩手前の状況に陥る可能性をはらんでいる。

よく昔ながらの登山の考え方で、「念のための装備」などといって過剰なほどの装備を推奨する風潮があるが、それはよくないと思う。

「大は小を兼ねる」のではなく、「過ぎたるは及ばざるがごとし」を旨とする方がいいと思う。

重い装備で登山をするのはとにかく疲れる

なので、ソロで登るのであれば、やはり軽量なソロ用のバーナーなりストーブを持っていくべきなのである。

一応断っておくが、私の経験は奥多摩などの約2,000メートル以下の低山のテント泊などの登山である。

高山や冬山などでは風が強い上にさえぎるものが無いとか、とてつもなく気温が低いとか、または雪を解かして飲むとかそういった事情で高出力が必要になることもあるんだろうとは思う。

だが、低山の春~秋の一泊程度の登山であれば高出力の商品である必要はなく、むしろ重量が軽くなる方を優先すべきだと考える。

山での調理は結局のところ”湯沸かし”がほとんど

それと、山での調理というのは何回も登っていると結局のところお湯を沸かす程度になってくる

この理由は一言で言えば

面倒だから!

炒めたり、煮たりなどということをやること自体がだんだんおっくうになってくる。特に炒めたりすると登山用のアルミクッカーだと焦げ付きやすいし、油なんかも持ってく必要が出てくる。

そうすると、水が少ない中で拭いたりするのが面倒にもなってくる。

さらに一方で料理的なことをしようとすると、水分を多く含んだ食材(野菜、肉)、調味料、包装容器(缶詰)を担ぎ上げることと同義なのである。

ご存知の通り水は非常に重い!

できることなら水分は最低限にして、できるだけ山の上の方の水場で確保したいものである。

そういう観点からも複雑な調理というものはだんだんしなくなってきて、テント場近くの水場の水でお湯を沸かしてアルファ米つくったり、乾麺をゆでたりというシンプルなものに収束していく。

もちろん特別な場所での料理にすぐに飽きるというのもある。

なので高出力で炒めるとか鍋料理を作るなんてことはなく、1人分か2人分のお湯を沸かせればいいので高出力のバーナーは必要ない。もちろん高出力バーナーに比べて時間はかかるだろうが一刻を争うものではないので実用上の大きな差はない。

もちろんソロ用の軽量のバーナーでもスープなんかは作れる。

他方、炒め物はあきらめた方がいい。ソロ用の軽量バーナーは火が小さく一点に当たるので、焦げ付きやすいく炒めるのは難しいと思う。

実際3人以上で登ることなんかそうそうない

それとこれは私の経験だけど、誰かと登るかなぁと思ったけど、実際には一人で登ることの方が圧倒的に多かったし、複数の場合でも結局自分のテントを貸してあげる都合で2人で行くことしかなかった。

2人であればソロ用のバーナーで十分事足りる

そして、テントを既に持っている人であればきっとバーナーなんかの装備もきっと持っているだろう。

キャンプ用としては重宝している

ということで、このバーナーは登山用としてはお蔵入りになったわけではあるが、最近ではファミリーキャンプやグループキャンプで活躍し始めた

3~5人分くらいの料理を調理するにはちょうどいいパワーがあり、登山用なのでキャンプ用品の中ではとてもコンパクトにパッキングできて重宝している。

カセットボンベを使用するバーナーなどに比べてコンパクトなのでツーリングキャンパーなどの積載容量が限られた人にもおすすめできると思う。

Amazonのレビュー】 基本的にツーリングキャンプにバーナーをしているので重さというよりも小型のものを選んでいました。 EX-ULT-2Aは十分小型ですが、炊飯や炒め物のときに火力が一点に集中してしまうのが難点でした。 IP-2243PAでは大きなバーナーヘッドであるがゆえに大きめのフライパンでも満遍なく熱を伝えることができます。 ソロで使うコッヘルならば16cm以上のものであればIP-2243PAで十分均一に加熱することができるので炊飯にも良いと思います。 火力の調節もかなり加減できるので屋外で本格的な調理をしたい人であればこのバーナーを使う価値はあると思います。

分離型もやめといたほうがいい

分離型のバーナーやストーブも結局のところソロ(1人)とか2人で使うにはオーバースペックなのでやめといた方がいい。

ガス缶を土台として使わないので、バーナーに足がついている。そのため、体積も重量も大きくなる。

もちろん、キャンプであれば大きな鍋をのせても安定していていいと思う。

CB缶(カセットボンベ)使用のバーナーは登山用としては致命的

カセットボンベを使った商品もやめておいた方がいいと思う。

理由は、カセットボンベが大きいのと、バーナーが重いものが多いから。そして、寒い場所ではガスが気化しづらくなり点火すらしなくなる可能性がある

まず大きさと重量であるが、商品写真では小さく感じるが、実際にOD缶用のバーナーと比べると差は歴然とある。

また、カセットボンベは細長い形状なので、これがパッキングの時に結構かさ張ると思うのと、ボンベ缶が土台にならないので、バーナーの足が必要で必然的に重量と体積が増える。

そして、カセットボンベ式のバーナーは必然的に缶を横に寝かせる必要があるので設置する場所の面積も大きく必要になる。

山の山頂付近では、平らな場所が少ないので接地面積が大きいと場所を探すのが面倒だと思う。

そして、寒いときにはガスが気化しづらくなり、点火しないこともあるCB缶を使ったバーナーというのは登山用としては致命的だ。特に1人ですべてを完結しなければならないソロ登山ではバックアップが効かないのでより深刻な問題となる。

もし安さに惹かれたとしても、登山用としては絶対に買わない方がいい

もちろん、車で行くようなキャンプであればガスが気化しづらくなる冬の寒い時期以外はCB缶で何ら問題ないと思う。

逆にこれは「買って良かった」と思ったガスバーナー

ソロ登山をする私がこれは「買ってよかった」と思ったガスバーナーをご紹介します。 基本的には、一度他のものを買ってみて「失敗したなぁ」という教訓を踏まえて買ったので、いまだに愛用しているものです。

P-115F 115フェムトストーブ SWEDEN

最初に買ったバーナーの重さに対する反動から、最軽量級のバーナーを買いましたが、ほんとに「軽いは正義」だと実感します。

バーナー重量56グラムというのは、200グラムを超すバーナーと比べるとほんとに「持っている感覚がないくらい」という印象

250グラムと約50グラムの違いというのは、200グラム違えば、コーヒー一杯分の水の量に相当するわけです。

お湯が早く沸く”火力”と”水”それ自体

どちらが大事かと言えば当然水なわけです。

それ以上に絶対的な重量自体を減らして登る足取りを軽くする方が気持ちがいい。

さらにOD缶にはこういった軽量バーナー向けのひとまわり小さい110グラム缶というのがある。 この缶と組み合わせるとより大きな軽量化を図れる上、パッキング容積の節約にもなる

それと、この商品は原産国であるスウェーデンの国旗のカラーをあしらった特別仕様が

”かわいいくておしゃれ”

と思ってついつい衝動買いしてしまいました。

一応言っておくと私は男性です。

こんなことはめったにないのですが、なぜかこの商品のデザインには惹きつけられるものがありました。

実際に女性からの評判はすこぶるいいです。

[https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71X5TdTbP-L.SL1500.jpg:image=https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71X5TdTbP-L.SL1500.jpg] スウェーデンカラーバージョンには、スウェーデンカラーの専用ケースと110グラムOD缶の安定性を向上させるカートリッジホルダーが付属するのがうれしい一品。

Amazonのレビュー】

非常にコンパクトでグッド!!!! 登山仲間からもおしゃれやね☆とポジティブなフィードバック頂き、軽快な登山ライフでしたよ!!

今、他のメーカーでガスバーナーを買うとすれば…

他メーカーであれば、今になって思えばスノーピークなんかは非常に軽量なラインナップが多いのでいいなと思います。

ブランド自体の人気も非常に高いですし、形状がスマートでかっこいい気はします。

ですが、圧電着火装置が付いていないのはやはり不便なんじゃないかなと思います。 ※圧電着火装置とはカチカチしてガスに転嫁する装置

私は喫煙者なので常にライターは出しやすいところに携帯していますが、それでも座り込んでバーナーを着火するときにいちいち出すのはおっくうです。

次の候補としては、

SOTOの商品は火力が強く、風にも強くてよさそうです。

SOTOは構造・機構を非常に工夫していて、他社にない機能や性能をウリにしている製品が多いで非常に魅かれるものがある。

今ならSOTOの商品から選んで買うと思います

Amazonで商品をみるとソロ用テーブルとのセット商品が出て面白い。

実はソロ用テーブルも重量で失敗した経験があるのだけど、SOTOのソロ用テーブルは非常に軽量なので、もし今登山を始めるとしたらこのセットを買っておけばよかったかもしれない。