4人家族の備蓄医療品リスト「もしもに備えて何が必要?」
この記事では、東京で4人家族の私が災害に備えて購入した医療品(+これから備蓄したい医療品)をリストアップした。
地震やパンデミックなどの非常時には医療機関は機能せず、ケガや病気の際は自分たちで何とかしなければならない。
もちろん災害時はドラッグストアで医療品を買うことも不可能。
日ごろからの備えだけが命綱だ。
使うかわからないものを揃えるのは金銭的にももったいない気もするけど“保険だと思って”気がついた時に整備しておくのが吉。
私はこの10年間で「欲しくても買えない」というような状況が、簡単に生まれ得るということを東日本大震災とコロナ禍を通して知ったので防災用品に関しては躊躇せず買うようにしている。
医療品は何を備蓄すべきか?
「医療品を備蓄する」と一言でいってもどのような事態を想定するかで揃えるべきものが変わってくる。
地震、水害、伝染病パンデミック、原発事故による汚染、EMP攻撃、経済混乱・都市封鎖による流通途絶によるモノ不足などなど。
例えば、今年発生したコロナウイルスなどの伝染病パンデミックを想定した場合、マスクや消毒薬を多めに備蓄する必要があるだろう。
原発事故による汚染を想定するのであればヨード剤、N95防塵マスク、放射性物質の付着に備えて、使い捨てのレインコートなどの準備が必要になるかもしれない。
とはいえ、何でもかんでも想定して一度に備蓄を準備するのは大変だ。
まずは最も可能性が高い地震災害を想定して考えた。
その他のクライシスのための備蓄は追い追い地震用の備蓄につけ足していこうと思う。
医薬品備蓄方針①「行動できること」
私がまず重視したのはケガをしたり体調不良であっても「行動できること」である。
震災時はたとえケガをしたり、体調がすぐれなかったとしても子供を連れて避難所に移動しなければならないかもしれない。
とにかく「なんとか体を動かせる」ようにする必要がある。
具体的には、外傷をケアするための包帯やガーゼ、関節痛を和らげるためのサポーターや湿布薬、痛みを止める頭痛薬などが必要だ。
医薬品備蓄方針②「体調管理」
次に考えたのは、被災生活での体調管理だ。
平常時と異なる避難生活などの環境下では体調を崩しやすくなる。
震災時に体調を崩ししても医療機関の受診や医療品の購入は不可能と想定すべきだ。
あらゆる事態に対処できるような医薬品をそろえておきたい。
具体的には、風邪薬、頭痛薬、下痢止め、整腸剤などの各種内服薬と体調を維持するためのビタミン剤や保湿クリームなどを備蓄する。
医薬品備蓄方針③「衛生管理」
震災時は上下水道、電気の供給がなくなることが想定される。
季節にもよるが不潔な状態が発生しやすく衛生管理が重要だ。
衛生管理は、病気にならないために必要なことだが被災生活・避難生活のストレスを減らすことにもつながると思う。
具体的には、消毒用アルコール、ドライシャンプー、虫よけ、マスクなどの物品を備蓄する必要がある。
備蓄医療品リスト
ここからは具体的に私が備蓄医療品として購入した(購入する)ものをリストアップする。
家庭により状況は異なってくるので、“たたき台”として参考にしていただければ幸いだ。 Amazonのリンクも貼っておいた。
リンクを作ってて初めて薬もAmazonで買えることを知った。 個人的には、ドラッグストアが家の近くになく、駅前のドラッグストアはとても混んでて行きたくないので通販で買えるのはとてもありがたい。
なお、リスト作成に当たってはいくつかのサイトを参考にしたが、一番参考にしたのはこのリスト。
チェーンドラッグストア協会 家庭内備蓄リスト http://jacds.gr.jp/bichiku/pamphlet.pdf
医療品以外の物品も網羅されていてとてもいいリストだ。
外傷や関節痛などに備えるもの
滅菌ガーゼ
個別に包装されたものが◎ 個別に包装されたものなら大きめの箱で購入しバラして非常持ち出し袋などに分散させたりと使いやすいと思う。
コットン
滅菌ガーゼで事足りる気もするが、傷の周りの清掃・洗浄をはじめとして多目的に使えるはずなのでいちおう買っておく。
包帯(伸縮)
普通の包帯です。サイズ違いのものを買っておくと子供と大人や体の部位によって使い分けれられるのでいいような気がする。
包帯留め
包帯は慣れていないとうまく結んで固定することができないので包帯留めも買っておく。
包帯(くっつく)
くっつくタイプの包帯もあるとほどいたり固定したりが楽なので、特に子供に使う場合に重宝するはずだ。
サージカルテープ
包帯やガーゼの固定に必須。はがしやすいので医療目的以外にも多目的に使えて便利なので多めに買っておく。太いものと細いもの2種類あるとよいかもしれない。
テーピングテープ(非伸縮)
関節を痛めた場合などでもなんとか歩いたり、体を動かすために必須。
湿布薬・消炎スプレー
災害時はスプレータイプの方が使いやすいかもしれない。
三角巾
腕などをケガして出血が多い場合は三角巾などで心臓より高い位置につる必要がある。また、伸縮しないので緊縛しての止血にも使えるはず。
抗生物質入り軟膏
傷口が化膿しそうな傷には抗生物質入り軟膏が必要。
ピンセット
先が曲がってるピンセットがなかったり、医療用のピンセットがなかったので購入した。
医療用ハサミ
包帯やテープを切ったり、緊急時に体を傷つけずに服を裁つために必須。
毛抜き
震災時はのケガの場合、ガラス片や針金状のものなど細かいゴミなどを傷口から除去しなければならないかもしれないので、細かい作業ができるものが必要。
バンドエイド
ちょっとした傷用なのでなくてもいいが、子供は小さい傷でも騒ぐので防水のものを買っておく。
眼帯
万が一目や目の周辺をけがした場合に触らないように保護するためには眼帯が必要になる。代替できるようなものがすぐに手に入らなそうなので使用する可能性は低そうだが買っておいた。
目薬
目にゴミや煙などが入ったときのため。
軟膏
皮膚の擦り傷やかゆみに対処するための軟膏が一つあるといいと思います。個人的にはスースーするメンソレータムが好きです。
かゆみ止め
これは子供対策です。子供はかゆみがあるとなかなか寝付けなかったりぐずりますのであると安心です。
キンカン
虫刺されだけでなく実は打撲や捻挫にも有効なので個人的に好きです。
消毒薬
水で薄めるタイプの消毒薬(オキシドール)とそのまま使えるものを用意した。
水
洗浄用に500mmペットボトルのミネラルウォーター数本を飲料用とは別にして医療用として確保した。 消毒薬を薄めたりするのにも水が必要です。
体調不良に備えるもの
葛根湯・葛根湯(子供用)
少しでも寒気がしたら予防的に飲むことで更なる体調悪化を防止。
解熱剤・解熱剤(子供用)
とにかく動かなければならない非常時には、傷の痛みの緩和、解熱など絶対に必要。大人用は15歳未満は飲めないので子供がいる家庭の場合は必ず子供用も必要です。
熱さまシート
熱があるときだけでなく、夏場に眠れないときなども有効です。子供には大人用を切って貼ってもいいですが子供用も売ってます。
便秘薬・下痢止め・整腸剤
普段は必要ない人でも非常時のストレス環境下では、お通じが悪くなったり、逆に下してしまったり、消化不良となるなど胃腸に問題が出る人が多いです。また、避難所などのトイレ環境は絶対に劣悪になりますので必要以上にトイレに行かないためにも備えるべきでしょう。
体調管理
ビタミン剤
備蓄食料などは栄養が偏りがちです。長期間の被災生活となった場合はビタミン剤で補助する必要があるでしょう。DHCのビタミン剤がとにかく安いです。
ミネラル剤
ビタミン剤ほどの必要性はないかもしれませんが、DHCが安いので一つ買っておきました。
ハッカ油
水に薄めてスプレーすることで虫よけ効果があります。天然成分なので小さい子供にも使いやすいです。香りでリラックス効果を得ることもできます。
保湿クリーム
肌が乾燥するとかゆみが出たりして、特に子供は寝付けなかったりしますので、普段は使わなくてもあった方が安心。
衛生管理
マスク
感染症予防、倒壊家屋の粉塵、のどの加湿など何かと必要になるので多めに。コロナ騒動のときも備蓄があったので焦って買いまわらず済みました。
マスク(防塵)
倒壊した家屋から粉塵が舞う可能性があります。
医療用手袋
傷の手当というよりも汚物処理の際に使う必要があるかと思います。
ドライシャンプー
使ってもあまりサッパリはしませんが無いよりはマシかもしれません。
体拭きシート
お風呂に入れないので季節によっては必須となる。 よくある「汗拭きシート」よりも介護用に近いもの(無香料・厚手・大判)の方がおそらく実用性が高い。
除菌用アルコール
何かと使うと思いますので多めに備蓄しておくといいでしょう。私は掃除などに普段使いしています。
除菌ジェル
持ち歩いてこまめに使うには小型のジェルタイプが一番便利です。コロナ騒動のときはすぐになくなってしまったので多めに備蓄したいところです。 ※現状、まだコロナ騒動以来の高騰が続いてるようで非常に高額ですのでご注意ください。
次亜塩素酸ナトリウム漂白剤
食器を除菌したり、家の中など広い範囲を除菌するためには次亜塩素酸ナトリウム漂白剤が良いでしょう。界面活性剤などが入っていない漂白剤は、水を殺菌することもできますので、飲料水がどうしても手に入らない場合に川の水などを飲料用に殺菌処理することもできます。
防臭袋
災害時は汚物がたまってゆきます。その際、季節にもよりますが臭いが大きな問題になります。あまり知られていないことですが、普通のゴミ袋は臭いを通します。この防臭袋は臭いを通さない特殊なつくりになっています。
医療箱の定期的な見直しを!
医療箱の中身は、定期的に見直したほうがいい。
医薬品には消費期限が設定されている。
気がつくと期限を何年も過ぎた薬が医療箱に眠っていたりする。
また、テープ類なんかも何年か経つとベタベタになっていたり、劣化して使い物にならなくなっていることがある。
9月1日の防災の日と東日本大震災の3月11日に見直すことで、だいたい半年ごとに見直しができるから、そういったタイミングに足りないものなども合わせてまとめて購入するのがおすすめだ。
使わない薬を捨てたり、使わないかもしれない薬を買うのは
「なんだかもったいない」気もする...。
だが、もしものときに医療品が足り無かったり機能しない状況を想像してみてほしい。
そんな時になって慌てるくらいなら、金で買えるときにサッと買っておけばいいのである。
たとえ使わないとしても、保険だと割り切って古い医療品は捨てて新しい医薬品を購入備蓄!
キャンパーなら「タープ使い」になるべし!格安中華スクエアタープで宿泊用シェルターも張れる
有名ブランド品のタープは見た目の美しさを重視したヘキサタープが多いが、ヘキサタープは張り方が画一的になるので面白みがない。
そんなコアなキャンパーが好むのが、単なる方形のスクエアタープである。
単なる四角形だからこそ様々な張り方ができたり、タープ以外にも使える応用性の高さが魅力的だ。
最近はDDタープを代表として、この応用力の高さをアピールする商品が目立つように感じるし、昨年行った道志の森キャンプ場でも何人もの個性的な”タープ使い”を見かけた。
私もスクエアタープの応用性、すなわち「自身の発想とテクニック次第でいかようにも変幻自在となり状況に対応できる」スクエアタープの魅力にはまりつつある。
ただ、だからといってDDタープとか忍者タープのような超高級タープをいきなり買う気にはなれない。 (というかせいぜい一泊のために使うただの防水布に1万だとか2万だとか払う気になれない)
そんな私が購入したのはAmazonで販売されている謎の格安中華タープであった。
格安中華タープとは?
Amazonで売られている数千円で買える中国製と思われるスクエアタープのことである。有名ブランド品が数万円することを考えると圧倒的な安さ。
格安中華タープときくと、なにやら怪しい”粗悪品”のように感じるかもしれないが、そんなことは一切ない。
私が購入した”ユニジア”なるメーカーの製品は裏面にもコーティングがされており、さらないハトメの数が多い上に、輪っかもついていてまるでDDタープである。しかも細引きロープと自在もセットなのがありがたい。すぐに破れてしまわないか心配したがなかなか頑丈な縫製である。
より詳しいことは購入時の記事をご覧いただきたい。
もちろんDDタープや忍者タープの方がより高性能かつスタイリッシュなのは間違いない。
それらのブランドスクエアタープには、より高い応用性を発揮すべく、ハトメや輪っかが多くついていたり様々な工夫があるが、それは「誰でも簡単に応用性を発揮できるようにしている」だけである。つまり、ある意味では”タープ使い見習い用”の超楽勝製品なのである。
私はそんなものには興味がない(ほんとは欲しぃケド)便利な製品でしか張れないなんて言うのは真のアウトドア技術ではないし、真に応用性があるというわけではないとみなしたい。(という理屈で安物買いを正当化するのである)
究極的には汎用性の高い資材(=入手性高くローコスト)を使いこなすということこそが、真のキャンプ技術なのではないかと思う。(それはつまりブルーシートか?)
ひたすら自らの発想とアイディアを磨くのみである。
格安中華タープでも張り方次第でテントになる
スクエアタープは工夫次第で、フロアレスシェルターのように張ることもできる。
大きめのスクエアタープで張ったシェルターは、大人二人が十分寝れられる。強風や豪雨などの過酷な環境でなく、キャンプ場なんかでやる野営であれば、これで十分と言える。
宿泊するテントが、タープ1枚で済むと装備の重量や体積、そしてコストの面でも大幅に軽量化が図ることができる。
こんなタープで本当にシェルターになるのか?
ちゃんと張れるか?
と心配な方も、どうせ安いものなのでまずは買ってみて使ってみたらどうだろうか?
使えなかったら普通にタープとして使ってもいいし、レジャーシートとして使ってもいいと思う。
ドーム型テントに飽き始めたソロキャンパーには是非おすすめしたい。
【ソロ登山】山のトイレ事情~携帯トイレは臭いが漏れる?~臭いが漏れない唯一の防臭袋
こんにちは 突然ですが、皆さんは登山に“携帯トイレ”を持って行ってますか?
「日帰りだから持って行かない?」
「我慢するから大丈夫?」
いやいや、その発想は危険です。
なぜなら山にはトイレがないからです。
気軽な里山ウォーキングですらちょっと山道に入ればそこは自然の一部です。すぐ近くにトイレがあるとは限りません!
そんなとき、「ど~してもやばい」という状態になったらどうしますか?
今ならまだ間に合います。
是非とも“お守り”として携帯トイレを登山装備に加えましょう。
ただし、携帯トイレ選びには注意が必要だということが、私の実体験からいえます。 というか結論から申し上げますと、選択すべき携帯トイレは一択です。
携帯トイレの選択を誤ると帰りの電車で"ある心配”に悩まされることになりますので、ご注意されたい。
この記事ではそんな山のトイレ事情について語ります。
生理現象は誰にでも起こるし止められない!
生理的な現象というのは、ときとして止めることが難しいことがあるものです...。
街中であればトイレがたくさんあるので助かることも多いです。 (もちろん助からないことも...ありやなしや...)
一方で山には基本的にトイレというものが少ないです。
おそくらく登山者が多く、トイレの整備も進んでいる奥多摩や丹沢の山域でも登山中にトイレに出くわすのは一回くらいなのではないでしょうか?
登山中に、もし、ウ〇コをしたくなってしまうと結構きついです。 ただでさえ、上り下りでつらい中、何時間も我慢し続けるというのは厳しいものですよ実際。
それと、よくあるパターンとしては、山頂のトイレから1時間くらいの距離まで下山してしまったときとか...
一番近いトイレは下ってきたルートを登って戻ることなわけですが、帰り道に往復2時間のロスというのは選択したくないですよね。
かといって万全じゃない状態で急いで下山するというのも"安全登山”という観点からは避けたいものです。
そこで重要になるのが“携帯トイレ”です。
「"野〇ソ”なんて死んでも絶対にしない」という方がよくいます。
ですが、こればっかりは生理現象ですから、人間なら誰しも"せざるを得ない状況”に追い込まれる可能性があります。
このリスクを直視しないのは、文字通り「臭い物に蓋をする」ということになるかと...。
現実的なリスクを予見して備えるのが登山の鉄則ですから、必ず”携帯トイレ”は持参しましょう。(ペーパーも忘れずに...トイレがあっても紙がないことも多いですから)
※そもそも登山では野グソは普通の行為です。ですが、ウンコ放置の完全な野グソはマナー違反。人間のウ〇コは簡単には分解されず、結構臭いので登山道からちょっと離れたとこなんかですると、長期間にわたって登山道にまで臭いが流れてくる可能性があります。ブツを持ち帰らない完全なる"野〇ソ”をするというのは、自尊心的にも、モラル的な意味でも自己嫌悪に陥ります。ウ〇コは持ち帰るのがマナーです。入山口にウ〇コの回収BOXがある場所もあります。
携帯トイレとはどういうものか
では、そもそも「携帯トイレ」というものがどのようなものかご存知でしょうか?
割と知らない人が多いのではないでしょうか。
「そんなもの想像したくもない!」という方もおられるかもしれませんが、そこは冷静にリスクを直視し、対処するための方法として理解を深めましょう。
「携帯トイレ」という商品は、だいたい次の二つで構成されています。
①ビニール袋(ゴミ袋)
②水分凝固剤(水分を固める粉)
以上
はい、以上です。
シンプルな作りになってますね。
商品によってはビニール袋が2枚入ってたり、袋がちょっと頑丈そうだったり、ブランドロゴが入っていて豪華だったり、はたまたトイレットペーパーがセットになっているという気の利いたセットもありますが、基本的には上記の二つが基本です。
そうなんです。”携帯トイレ”などと立派そうですが、「単にゴミ袋に用をたして袋の口を縛るだけ」というとってもシンプルな仕組みになっておるのです。
初めてみたときは、強烈に不安感を感じるとともに、「じゃあ家にあるゴミ袋でよくね?」と思ったものです。
※実際、単なるビニール袋なわけで、内容物が入った状態で、圧力がかかると袋が破れて中身が漏洩するという悪夢のような惨事の可能性がある。ザックに入れた場合は細心の注意が必要だ。
「ビニール袋は臭いを通す」という衝撃
これは私が初めて山で携帯トイレを使った記念すべき日の出来事です。 テント泊後に下山ルートを1時間ほど歩いた時、突然の便意が!
だいたい朝起きて少し歩くと運動で刺激されてもよおすものである。
「ついにコイツを使うときが来たか...。」
と悟った私は、登山道から離れ、人の気配がない平らな場所(斜面でも試してみたが姿勢をとるのが不可能だった)をなんとか見つけだし、携帯トイレで無事用を足すことに成功した。
その後、3重にゴミ袋で密閉し、ブツをザックにしまい下山した。
本来、2重のところを3重にしているので鉄壁かつ万全と思われた。
入山口のバス停についた時、着替えを取り出そうとザックを開けたとき、私は“あること”に気が付いた。
ぷ~ん
何かかが臭う...
確実に臭う...
”オナラのような臭気”がザックから漏れでてきた。
密閉は3重で完全だったはずだ。口も結束バンドまで使って念入りに閉じてある。
当然、穴が開いている様子はない。
残る可能性は一つだった。私はある論理的な結論に達した。
「ビニール袋は臭いを通す!」
衝撃の事実である。
ビニール袋というのは水を通さないので、てっきり臭気も通さないと思い込んでいたが、実際には臭いを通すのだ。(臭いの粒子は意外と小さい)
これは誤算だった。それにしても、そんなものをよく商品として売るなと。
こっちは"ブツ"をザックに入れてバスと電車で帰宅しなければならない。
どうしたらいいものか一瞬迷ったが、漂う臭いはそこまで強いものではなかったので、再度ザックに戻したところ、ザックの外までは臭いが出てこないようだったので、その日は何とかバスと電車には乗ることが出来た。
臭いを通さない最強の防臭袋
そんな苦い思い出となった携帯トイレ初体験のあと
私は持てる検索能力をフル活用して、「ビニール袋 通す」とか「臭い 通さない」「防臭 袋」などのキーワードで検索してみた。
そして、ついに発見した。
唯一かつ最強と思われる商品を発見することに成功したのだった。
それがこいつ。
その名も「驚異の防臭袋 BOS (ボス) 」である。
強そう....。
公式サイトの説明によると
人が最も敏感に感じる、うんちの臭い。BOSはうんちを入れて、しばらく放置後に鼻を近づけてもほとんど臭いを感じない、驚異的な防臭力を持った素材です。
これが本当だとしたらまさに求めていたもの! さっそくAmazonでポチる。
商品到着後、子供のおむつで試してみた。
鼻につけても本当にまったく臭わない! これは確かに驚異的だ!
普通のビニール袋におむつを入れて鼻につけてみるとしっかり臭った!
これはおむつ袋にも最適だぞとその時に気がついたが、レビューを見ると使用済みおむつ袋に使っている人が大多数のようだった。
※その後、実際に自分のブツも入れてみましたがほんとうに臭いがしない!これは防災用にも備蓄すべきです。特に東京など人が多い大都市圏は災害時は汚物まみれになる可能性が大なので...。
【災害備蓄の盲点】トイレが使えなくなった東京は”汚物”地獄になる - ケイマイちゃんねる
【災害備蓄の盲点】震災時水洗トイレは使えない!非常用トイレが絶対に必要な理由 - ケイマイちゃんねる
最強の防臭袋を使った携帯トイレ商品
驚異の防臭能力をもったBOS(ボス)防臭袋ですが、袋単品だけでなく水分凝固剤とセットになった“携帯トイレ”商品も販売されています。
登山用であればこのセットが最適でしょう。
これは絶対に買いです。
忘れないうちに手配しておいて、登山には必ず持参しましょう。
このBOS以外の携帯トイレでも”防臭”をうたっているものもありますが、それは“防臭剤”の効果を謳っているものです。“防臭剤”は一定の量の臭いを吸収すると効果がなくなりますし、袋自体がただのビニール袋だと防臭剤が取り切れない臭気は漏れてきてしまうはずです。
ビニール袋自体に「臭いを通さない工夫がある」と謳っているのは、実は唯一このBOSだけなのです。
いや~これは使う前には気がつけませんでした。まさに「初見殺し」であります。やはり、こういった緊急時のアイテムは実際に一度使っておくことが大事です。
「いやそれでも私は絶対に野〇ソなんてしない」
まだそんなこと言ってるんですか?
使う気がなくてもいいので、お守りと考えて持って行きましょう。
それに一度やってみると、むしろ山にある”暗くて臭いボットン便所”よりも新鮮なオープンエアーの中でできる“野グソ”の方が快適だと思えるようになりました。
【断捨離】本を売るならメルカリが正解。ブックオフ、ヤフオクより有能な理由
ここ数週間の私のささやかな楽しみはメルカリで本が売れること、そしてメルペイに入金することである。
本が売れるたびにモノが減って断捨離が進むうれしさと小銭が入って毎日の支払いに使えるといううれしさという小さな楽しみがある。
不用品は捨てるだけでも手間もコスト(最近はゴミも有料化)もかかるわけで、それを販売できるっていうのは、無駄がなく、スマートな感じがして気分がいいのだ。(利益の絶対額はさておき...)
メルカリをはじめてまだ数週間だけれども本を50冊以上出品してわかったことがいくつかあるので、まとめておきたい。
メルカリはブックオフより有能
これまで私は読まなくなった本はブックオフで処分することが多かったけど、メルカリを使い始めるともう「ブックオフに本を持って行くことはないな」と思う。その理由をいくつか
ブックオフより高く売れる
ブックオフの買取価格は結構厳しくて、値がつかないものがあったり、10円とかの評価がザラなので、数十冊持って行ったとしても数百円にしかならなかったりする。
「やっすいなぁ~」とは思うものの重い本を持ち帰るのも面倒だし、持って帰っても読まないし、改めて捨てるのも面倒なので、渋々買取価格に同意する。
有人店舗を構えている以上、置ける本にも限界があるし、固定費もあるから、どうしても売れ筋の書籍や最低でも売れ残らない書籍しか値段をつけない。
でも、メルカリにはそういった実店舗の制約がないので、どんなに人気がない商品でも出品できるし、自分で好きな価格をつけることができる。
メルカリの中古書籍の相場は、だいたい定価の半額くらいが多い。 新しいものは定価に近い価格で売れていたりする。 (発売されてすぐに買って出品しつつ売れるまでの間に読む猛者がいるらしい)
実店舗と違って、お店はネット上に一つ、全国の人が一か所で商品を探しているような状態なので、マニアックな本でも結構売れる。
メルカリのポイント付与という補助金
しかもメルカリには補助金制度のようなものがあって、それはたまに付与されるポイントである。
メルカリではたまに期間限定のポイントが300円分とか付与されることがある。このポイントは期間内であれば購入に使うことができるので、その期間は300円以下の商品がめちゃくちゃ売れやすい。
特に買うものがない人は、300ポイント失効するくらいなら何かしら買うので、自腹切って買うほどのものではなくても買う可能性がある。
なので「さすがにこれは売れそうにないな」という本でも300円以下に設定しておけば、そのうち売れる可能性がある。
例え300円でも送料差し引いた利益は100円にはなるので、ブックオフよりよほどいいのだ。
それでも売れなければ捨てる。 そこまでして売れなければ本当に価値がないので未練なく捨てられる。
店に持って行かなくていい
メルカリはブックオフに本を売るときのように店に持って行く必要がないのはやはりかなり大きなメリットだと思う。 クロネコヤマトや郵便局と提携の匿名配送システムを使えば、コンビニで発送できるので、日常の行動範囲内で事足りる。 それに24時間いつでも発送差ができるので、店の営業時間を気にする必要もない。
購入する側もスマホで簡単に本を探せてポストに届くという点で時間効率が良く、メリットがあると思う。(その分ブックオフより少し高くても買う)
もはやブックオフはオワコン?
はっきり言ってもはや本をブックオフに持って行く気にはなれない。買取価格が安いし、本を運ぶ労力や時間効率的にも面倒である。
だけれども
・大量にあるので出品作業が面倒 ・早く処分する必要がある ・ブックオフが近くにある ・輸送手段(自動車)がある
といった場合はメルカリ出品よりもブックオフに持って行くのが手っ取り早くて、まだメリットがあるかもしれない。
ブックオフが近くになくて自動車もない場合は、宅配買取でまとめて持って行ってもらうのが良いだろう。今日中にさっぱりしたいというのは無理だが、とにかく持って行く労力と時間がかからないのがよい。
でもさ...
メルカリでも、たまにダンボールに本を詰めて「まとめて○○円」みたいなのを見かける。メルカリでは転売目的のバイヤーが常に新着商品をウォッチしているようなので、この方法なら案外早くさばけるんじゃないかと思う。
だとしたら、ブックオフなんて本当にオワコンだよね。
メルカリはヤフオクより有能
個人による中古品の販売というと“ヤフオク”なんかを思い浮かべる人も多いはず。だけど、本に限って言えばヤフオクよりも圧倒的にメルカリの方がいい。
メルカリはバーコード出品ができる
中古本の販売で、ヤフオクよりもメルカリが良い決定的な理由は「バーコード出品」ができるかどうかということ。
メルカリでは商品のバーコードを読み取るだけで、面倒な商品説明を自動で入力してくれる機能が利用可能。また、参考価格(おそらく同一商品の過去の出品価格の平均)も教えてくれるので出品が圧倒的に素早く、楽にできる。
中古本は1冊の利益が少ないので、出品の手間が大きいと正直やる価値がない。だけどこの「バーコード出品機能」があると出品にかかる時間が大幅に短縮されるので1冊数百円の利益でもやろうという気になれる。
ヤフオクでは現在「バーコード出品」機能が利用できない。(過去には使えたようだが廃止されたようだ)
その他だと“ブクマ”という本専門のフリマサービスでも「バーコード出品」ができるようだが2019年末にサービス終了が決まったそうだ。
ヤフオクは不用品販売というより中古品オークションサイト
ヤフオクは、最近だいぶメルカリを意識して、オークションだけでなく定額で出品できる”フリマ出品”など、サービス内容をメルカリに寄せてきていますが、やはりもともとがオークション用のサービスです。
なので、どちらかというとブランド品のように絶対的な人気があり、皆が競り合って価格が高くなるようなものの販売に向いているといえます。
使い勝手もそのようにできているので、メルカリに比べると出品や購入後の手間が比較的かかる感じがするので“不用品”などの価格が低めの商品には適さない印象がある。
メルペイの出現により高まる利便性
現在のメルカリの利用で大きなポイントはQRコード決済“メルペイ”との連動である。私もこの“メルペイ”の登場がメルカリをはじめる大きな理由になった。
メルペイなら振込手数料を回避できる
以前からメルカリは使ってみようと思っていたのだけれど、振込手数料というのが大きなネックだった。
メルカリで販売するものは不用品なので大した売上にはならないわけで、それなのに販売手数料に加えて、振込手数料まで取られてしまっては面白くない。
でも、2019年より“メルペイ”がスタートしたことで、売上金は手数料なしでメルペイにチャージすることが可能になった。 メルペイはセブンイレブンなどで使えるのでほぼ現金同様に使えるのでこれは大きい。
QRコード決済の競争でバラマキの恩恵に
また、現在QRコード決済は競争が盛んで、各社ともに利用者を囲い込むべく、ポイント還元やクーポンなどのバラマキ合戦化しているので、今メルカリを使い始めると様々な恩恵が得られる。
メルカリをはじめる前に知っておくと100%得する情報
QRコード決済各社の競争で、どのような恩恵があるかというと例えば次のようなこと
↓に表示している文字列(コード)をメルカリのインストール後の初期登録画面で入力するだけで、300ポイント(=300円)がもらえる。
初回登録時用のコード⇒UPZHPD
※メルカリアプリの初回起動時の初期登録画面に入力する欄があるのでそこに入力する
さらに、メルペイを使えるようにするとさらに1000ポイント(=1,000円)がもらえる。※免許証画像送付などの本人確認が必要
世の中で「100%得する」なんてのはアヤシイ話なわけだが、各社の囲い込みキャンペーンが激化するとこういうこともある。
ちなみにこのコードは私からの招待コードだ。なので、私にも同じポイントが付与される。もちろんあなたにも付与される。
「お前を得させるのは気分が悪い」と思われるかもしれないが、入力しないで登録してしまうと単に何にももらえないだけなので、どうせなら入力してポイントをゲットしておいた方がいいと思う。 本によっては一冊を売る利益よりも大きい。
なお、私は初回登録時には、検索すれば招待コードが手に入るなんて気が付かなかった。
【もはや必携装備】登山にスマホを持って行くべき7つの理由
私の感覚だと登山ではもはやスマホは必携装備になっていると思うのだけれど、いまだに山でガラケーを持っている人を見かける。
年齢は50代~60代と見受けられる中高年だ。この年齢層で山に来る人というのは、なんやかんや元気な方が多くて避難小屋で団体でわいわいやっていたりする。
でも、普段は体力もあり自信がある人でも、ひとたび天候が崩れたり、体調が悪くなるとたちまち危険が迫ってくるのが、人里離れた自然の中でする登山である。
少しでも遭難などのリスクを減らし、人に迷惑をかけないためにも「ガラケーではなくスマホを使った方がいいのでは?」と思うのだけれども、そういった方というのは、おそらく「登山でスマホがどういう風に役立つのか?」ということをあまり知らないのではないかと思う。
「スマホ?ケータイと同じでしょ?」 「ガラケーでも写真撮れるしメールも送れるよ?」 的な感覚なのではなかろうか...。 案外そんな人はまだ多いのではないかと思う。
この記事では、そういった方たちへの警鐘とスマホを山で活用すればこんなに便利に楽しくなるよ!という啓蒙を兼ねて、登山でのスマホの具体的な活用方法を紹介したいと思う。
- 理由その1:GPSで自分の位置がわかる
- 理由その2:登山用地形図アプリで自分の位置と標高が一目瞭然
- 理由その3:最新の天気予報を調べる
- 理由その4:緊急時に音声以外の通信手段がある
- 理由その5:バスの時刻を調べる
- 理由その6:多用途なスマホで装備を軽量化
- 理由その7:スマホならではのアプリで山をより楽しく
- それでもスマホは使い方がわからないから...という人には
理由その1:GPSで自分の位置がわかる
登山にスマホを持っていくべき最大の理由は「自分の正確な位置を知ることができる」こと。
スマートフォンには、GPS(全地球測位システム)機能がついているため、地球上のどの場所にいても正確な自分の位置を知ることができる。
街中のようにわかりやすい目印のない山中では、紙の地図だけでは正確な自分の位置を知るのは結構難しい。
もちろんピークやコルなど特徴的な地形があれば別だが、それ以外の場所では高度な読図の技術が必要。
スマホならば、経験も技術もなく自分の位置が正確にわかる。
自分の位置がわかれば、道迷いによる遭難の危険性を大幅に減らすことができるのは明白だ。
遭難の理由のうち約四割が道迷いによるものだという。
今年の夏にも超メジャーな東京都奥多摩の雲取山でさえ、道迷いの遭難事故が発生している。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080702000269.htmlwww.tokyo-np.co.jp
三条の湯から250mの距離での遭難だったという。 スマホのGPSがあれば、迷わなかったかもしれないし、その日のうちにリカバリーできたかもしれない。
ちなみに、GPSでの位置情報はスマホが圏外でも利用することができる。これはGPSの電波は携帯電話の電波とは別にGPS衛星から直接届くから。 備えあれば憂いなし。
理由その2:登山用地形図アプリで自分の位置と標高が一目瞭然
スマホのGPSで自分の位置がわかると述べたが、正確にはGPSは自分の緯度と経度しか教えてくれない。
なので、実際にはGPSで測定した現在位置をスマホに入れた地図アプリ上に表示することになる。
スマホの地図アプリの中には、登山道や等高線、山小屋の位置なども記入された地形図アプリがいくつかある。(元からスマホに入っているGoogleマップなどは登山道が表示されないので山では使えない)
地形図アプリを使えば「自分が登山道のどの位置にいるのか」ということは一目瞭然。加えて「いま標高〇〇メートル」ということ表示される。
意外と知られていないが、GPSは実は3次元空間上の位置を把握するシステム。なので標高まで正確にわかるのだ。
「現在位置と標高が表示されるのでどこにいるかが一目瞭然」
<引用元:GooglePlay 山と高原地図>
理由その3:最新の天気予報を調べる
山では天候も気になる。 テレビやラジオと違い、スマホであれば自分がいる場所の1時間ごとのピンポイント予報を確認することができてしまう。また、リアルタイムの雲の動きとその後の予測なども見ることができるので「あとどれくらいで雲が晴れるか」といったことを予測することさえ可能。
「リアルタイムの雨雲の動きとその後の予測もスマホならわかる」
<引用元:GooglePlay tenki.jp 登山天気>
理由その4:緊急時に音声以外の通信手段がある
山中でも携帯電話の電波が届く場所は意外と多いもの。特に東京近郊の山(高尾山、奥多摩、丹沢など)の山域は割と広範囲で携帯電話が使える。
だが、山の中では圏外ギリギリの場所が多い。同じ場所でも圏外と電波マーク一本を行ったり来たりという場所も珍しくない。
こういった場所では、音声通話は不安定になり、音声が途切れたり、良く聞こえなかったりする。こういった場所では、緊急時に電話がつながったとしても自分の位置を知らせたりする前に通話が切れてしまったりするかもしれない。
こういった電波が不安定な場所では、音声通話ではなくデータ通信が有効。具体的には、電子メールやLINE、またはTwitterなどのSNSアプリを使ったメッセージを送信するということ。
データ通信であれば電波が不安定な場所でも、メッセージを少しずつ分割して送信してくれる。
GPSの位置情報を送信することもできるので、自分の正確な場所をピンポイントで知らせることができる。
理由その5:バスの時刻を調べる
下山ルートを変更する。 そんなときに問題になるのは帰りのバスの時間だったりする。 山のバスは本数が少なかったり、最終の時間が早かったりするから。
でもスマホがあれば、事前に調べていないバス停の時刻表も調べることができるので、体調や時間的な都合に合わせて下山ルートを変更することも容易になる。
理由その6:多用途なスマホで装備を軽量化
スマートフォンは非常に多機能。いくつもの道具をスマホひとつにまとめて装備を軽量化することができる。
例えば、次のようなものは全てスマホで代替することが可能。 特にカメラや本は重いので、軽量化効果が大きい。
【スマホで代替できる装備】 ・デジタルカメラ ・ウォークマン ・ラジオ ※圏外だと聞けないケド ・暇つぶしの書籍 ・コンパス ・地図 ・懐中電灯(ライト)
理由その7:スマホならではのアプリで山をより楽しく
最後に、危険の回避だけでなく、スマホだからこそできるようになる山の楽しみ方をご紹介したい。
AR山ナビ -日本の山16000-
「スマホのカメラを山頂に向けると名前と標高が画面に重ねて表示される」 <引用元:GooglePlay AR山ナビ>
このアプリはスマートフォンのカメラを山に向けると、画面上の山にその山の情報を重ねて表示してくれるというアプリ。
いわゆる❝山座同定❞がスマホでできるということ。
「どれが何山か?」というのは意外とわかりづらいものだけど、このアプリがあれば一発。
こういったアプリがあると山での楽しみが一層広がる。 他にも便利な山用アプリがいろいろあるので、また別の機会に紹介したい。
それでもスマホは使い方がわからないから...という人には
ここまで読んでいただき
「山でのスマホの使い方、有用性はわかった。でもスマホは使えるか不安なんだ。周りにおしえてくれそうな人もいない。」
という方がいるかもしれない。
そういう方は、このようなスマホ教室を活用するべきだと思う。
最近ではパソコン教室でもスマホやタブレットの講座を設け始めているようだ。
ただし、間違ってもドコモなどのキャリアが開催するスマホ教室などに期待しない方がよいでしょう。ああいった場所は初歩的なことしか扱っていないので、登山関連の使い方などは一切教えてくれないと考えたほうがいい。
100均商品で五徳を自作 アルスト・固形燃料用のULなゴトクが4つできた(その3)ダイソーのザル製 超軽量ULゴトク
100均商品を加工することで、アルコールストーブと固形燃料用の五徳を4種類自作することが出来ました。
自作五徳を作ることになった経緯と1種類目の自作五徳については前回までの記事をご覧ください。
また、同じ内容の動画はこちらです。
【自作した4種類のゴトク】
①絶対壊れないステンレス・シンプル五徳 風防にもなるかもねゴトク
②シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳(アルスト用)
③シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳(固形燃料用)
④超UL(ウルトラライト)軽量なザルのワイヤーフレームそのまま五徳
今回、ご紹介するのは最後の④のダイソーのザルのワイヤーフレームのみを利用した超軽量ULゴトク。
製作した4種の五徳の中でも最も軽量で、まさにUL(ウルトラライト)というにふさわしい一品となりました。また、安定性もまずまずで実用可能と判断しています。
超UL(ウルトラライト)軽量なザルのワイヤーフレームそのまま五徳
【材料】ダイソー 収納便利なザル
今回の自作五徳で使用するダイソー商品はこちら
「収納便利なザル」という名の取っ手が折りたためるただのザルである
ちなみに150円商品である。
最初、写真のように単にアルコールストーブをそのまま置くだけでも、「取っ手を取り外せばそのままゴトクとして使えるんじゃないか?」とか一瞬考えたが、それはさすがに見た目がただのザルなのでやめておいた。
このザルで使えそうだなと思ったのは、網を支えるワイヤー部分だ。
ザルをひっくり返すと何となくこのワイヤー形状が、五徳のように見えてきたので「ひょっとするとこのまま使えるかも?」と思いチョイスした。
また、網も何かしらうまく使えるのではないかと思ったが、結果的にはサイズとつくり的にうまく使えなかった。
【加工】ワイヤーを枠からうまくはずす
それでは商品の加工に入りたいと思う。
と言っても、今回も前回同様ほぼダイソー商品をばらすだけである。
ただ、今回はちょっと苦戦した。
網とワイヤーを留めている枠をうまく取り外せれば、簡単に分解できると踏んで、枠を壊しにかかったが結構頑丈でニッパーで切ったり、ペンチでひん曲げたりして格闘してやっと一部を切断することが出来た。
だが、切断した枠の部分以外は依然として、網やワイヤーは固定されたままであり容易には外れなかった。
結局のところ、ワイヤーは枠に引っかかっているだけなので、うまく角度を変えてやると簡単にはずすことが出来た。
一方で、網は引っ張ったり、はさみでカットしたりしてはずした。
ここからはテキストと画像ではうまく説明できないので、気になる方は動画を観てほしい。
【使用】スノピのチタンマグ450をのせてみる
何とかザルを支えるワイヤーフレームの取り出しに成功した。
ちょっと開き具合を調整してやったら、何の加工もしていないのに既に立派なゴトク感がある。
一方で、網も分離することはできたがこっちは使い道がなさそうだ。
ザルのワイヤーフレームだけ使うのは何かぜいたくな気分だ。
さて、ワイヤーフレームの五徳に、さっそく水を入れたスノーピーク(snow peak) チタン シングルマグ450をのせてみた。
重量に耐えられるかということが不安だったが、意外と安定感がある。
柔らかい針金のように「ふにゃふにゃ」するという感じはない。
次に500mlの水を入れたクッカーを載せてみた。こちらはさすがにのせるとき少しぐらついたが、手を離せば安定してくれる。
これは案外使えるかもしれない。
さらに、収納形態も思いついた。
折りたたんでダブルクリップで開かないように固定することで、コンパクトにできることが分かった。なんかのヒモでもいいかもしれないが、開く力が割とあるので、固定するには丈夫なものでないといけない。輪ゴムは無理。
次に、燃焼試験をする前に重量を計測しておいた。
なんと本体重量は驚異の軽さ7gであった。
折り畳み用のダブルクリップを足してもわずか13gという軽量さである。
これは堂々とUL(ウルトラライト)といっていいレベルだろう。
もともと軽量なチタンアルコールストーブとチタンマグと一緒に使うのにふさわしい軽さである。
また、固形燃料と一緒に使っても、燃料の軽さを最大限生かすことができる。
【燃焼試験】ワイヤーの溶接部分が気になるが...
さて、気になるのはその耐久性である。
実際にアルコールストーブの炎にさらしてみて耐久するかが問題だ。
特にワイヤーフレームの十字になっている溶接部分が加熱された際にどうなるか。強度が落ちないかという点が非常に不安である。
実際に一度、燃焼試験を実施することにしたい。
使用するアルコールストーブは、EVERNEWのアルコールストーブである。
アルコールストーブに点火して、炎が上がり始めると、すぐにワイヤーフレームの中央の十字部分が過熱されて赤くなり始めた。
「おっと、大丈夫かこれは?」と不安になるが、スノピチタンマグ450をのせてお湯を沸かし始める。
お湯は数分で沸いた。
五徳の高さが絶妙で、EVERNEWのアルコールストーブの炎が最も強い部分がチタンマグの底にちょうどあたっている。
以前もっていたEVERNEWの純正チタンゴトクよりも、むしろちょうどいい高さである。
なので、お湯の沸くのも早かった。
さて、一応はワイヤーフレームゴトクは炎に耐えたようだが、すぐに異常はないかチェックした。
特に中央の十字の溶接部分に力を加えてみたり、引っ張ってみたりしたが、すぐにポロっとはずれてしまうようなことはなかった。
また、グラつきなどもなく強度には変化がないようである。
まぁ一度のテストで耐久性測れないが、実地で実用することができそうだ。
【評価】超軽量ULなのに100均という素晴らしさ
私が100均ダイソー商品で製作した4種類の五徳のなかでは、このゴトクが最も実際に使ってみたい五徳である。
なぜならば、とにかく軽量・コンパクトであるということが大きい。
私はソロ登山が多いので、できるだけ装備は軽量化したい。
軽量化して身軽に山を楽しみたいと思っている。
このゴトクは、折り畳み時の固定用のクリップを合わせても13gという軽量さである。他の自作した五徳が40g~50g台だったのに対して、一つ抜きんでている。
そして、見た目もシンプルでカッコいいと思う。
まさに「ガレージ系UL商品」といった趣なのがイイ!
きっと誰もこれが100均のザルからできたとは思わないだろう。
ただ、唯一の気がかりは、十字部の溶接部分である。
一度は熱に耐えたとしても、何回か過熱と冷却を繰り返すうちに強度が落ちて割れないとも限らない。
問題はそれがどれくらい持つのかということである。
こればっかりは使ってみないとわからないので、これから実際にフィールドで検証してゆきたいと思う。
↓その他の自作ゴトク
五徳の自作をまとめた動画
100均商品で五徳を自作 アルスト・固形燃料用のULなゴトクが4つできた(その2)ワイヤーネットかごゴトク
100均商品を加工することで、アルコールストーブと固形燃料用の五徳を4種類自作することが出来ました。
自作五徳を作ることになった経緯と1種類目の自作五徳については前回の記事をご覧ください。
また、同じ内容の動画はこちらです。
【自作した4種類のゴトク】
①絶対壊れないステンレス・シンプル五徳 風防にもなるかもねゴトク
②シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳(アルスト用)
③シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳(固形燃料用)
④超UL(ウルトラライト)軽量なザルのワイヤーフレームそのまま五徳
今回は、100均商品で自作した②③の2種類の五徳をご紹介します。 今回作った100均ゴトクに似た五徳はYoutubeなどでも多く作られていて、さらに作り的にも最も堅実で、一番実用的かもしれません。
- シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳
- 【加工】ちょうどいい高さで不要なワイヤーをカット
- 【使用】スノピのチタンマグ450をのせてみる またしても問題
- 【燃焼試験】ワイヤーが過熱されて真っ赤
- 【評価】こいつは実用的!エスビットポケットストーブより軽い
シンプル堅実で使い勝手よさそうなメッシュ&ワイヤー五徳
【材料】ダイソー ワイヤーネットかご大・小
今回の自作ゴトクの素材となる商品は次の二つ。
前回同様ダイソーで仕入れました。商品タグには「ワイヤーネットかご」と書いてあります。大と小の二種類購入しました。おそらく、ひっかけてスポンジとかたわしとかを入れておくものでしょう。形状が最も五徳にむいていると思い購入しました。
似たようなガレージ系商品もありますしね。
Hiker's Depot|ハイカーズデポ » Welded Wire Stove Stand
というか実はこの商品をみて五徳を自作しようと思ったんですよね。
"Welded Wire"といのは要は溶接ワイヤーネットです。 100均にも似たようなものがあるぞと思い、ダイソーに行ったわけです。
ダイソーのワイヤーネットかごはまさに溶接したワイヤーネットです。 ですが、上のガレージ系商品とは全然重量が違います。ダイソーのワイヤーネットかごが50g以上あるのに対して、この上記の商品はわずか11g!もっと細いワイヤーネットを使っているようです。
細いワイヤーネットは、ホームセンターなら見つかるかもしれません。今度見つけたら、五徳を作ってみようと思います。
さてさて、今回のダイソーのワイヤーネットかごにもどります。
このワイヤーネットかごは、大きいものと小さいものがありましたので、両方買いました。
小さいほうはサイズ的にEVERNEWのアルコールストーブが入らなそうだったのですが、入らなくても固形燃料用や自作アルコールストーブなら入るかなと思って買っておきました。
本来的には小さいほうが、重量が軽くなりますし、パッキングも容易で、さらにスノピチタンマグ450のようなクッカー底が小さいものでも五徳に載せやすいとの考えがありました。(実際、自作その1の五徳はスノピチタンマグ450がうまくのらなかったし...)
【加工】ちょうどいい高さで不要なワイヤーをカット
さて、それでは加工に移りたいと思います。加工と言っても不要なワイヤー部分を切り取るだけです。
なお、ワイヤーネットかご(大)はEVERNEWのアルコールストーブがピッタリ入るサイズでした。
これはまさにシンデレラフィット!
ですが、ワイヤーネットかご(小)は、やはりEVERNEWのアルコールストーブには小さすぎるようなので、固形燃料用とします。
ワイヤーネットかごの不要なワイヤー部分は、ペンチでぐりぐりすることで割と簡単に切断(というか折れた)することが出来ました。さすが100均クオリティです。
さらに、中間のワイヤーについても軽量化のためにグリグリと溶接部分に力を加えて、取り外しました。
【使用】スノピのチタンマグ450をのせてみる またしても問題
加工が済んだので、スノーピーク(snow peak) チタン シングルマグをのせてみたところ....
前回の五徳に引き続きまたしても問題発生です。
スノピチタンマグ450をのせると、つるんとすべってしまい安定的に五徳の上にのりません。わずかに五徳の径が大きいのが原因です。
より大きいサイズのクッカーであれば問題はないでしょう。
ですが、私としてはスノピチタンマグ450をミニマムなクッカーとして位置付けており、なんとしてもチタンアルコールストーブとセットで使いたいのです。
なので、スノピチタンマグ450がのらない五徳ではダメなのです。
う~ん、やはり自作は困難がつきものです。
ここは少し頭をひねって試行錯誤するしかありません。
先ほどはずして不要になったワイヤーを渡してみたりしました。
無いよりは安定する場合が多いのですが、やはりつるつる滑ります。
それにバラバラの部品があるのは何か気持ちが良くないです。またEVERNEWの純正チタン五徳のようにすぐなくしてしまいそうです。
「また、スノピチタンマグには使えないか~」とあきらめかけたころ、ひらめきが降ってきました。
というか、気が付いてみれば「なんでもっと早く気が付ないの?馬鹿なの?」というレベルでした。
はいこれです。 この向きが正解です。
メッシュ部分を上にすればよかったのです。
「逆転の発想」ですね。
なお、ワイヤーメッシュかご(小)の方は、どちら向きでもスノピチタンマグ450が安定的にのります。
【燃焼試験】ワイヤーが過熱されて真っ赤
さて、それでは五徳ができたので、燃焼試験をしてみましょう。
ちょっと心配なのは、メッシュ部分を上にしたことで、メッシュにもろにアルコールストーブの炎があたることです。
炎が直にあたるとそれなりの高温になりますので、メッシュの素材や取り付け方法によっては一度熱が入っただけで簡単に外れてしまうかもしれません。
まぁやってみないとわかりません。
火にかけてみます。
火にかけるやすぐにメッシュが真っ赤になりました。 やばいかもしれません。
フレームのワイヤーも真っ赤です。
大丈夫かこれは!?
お湯が沸くくらいの時間加熱後に、状態を確認してみました。
熱が当たった部分は変色が見られるのですが、ペンチでたたいたり、メッシュ部分に力を加えてみたりしましたが、強度には変化なさそうです。
何回か熱を加えないと最終的な判断はできませんが、結構大丈夫かもしれませんね。
【評価】こいつは実用的!エスビットポケットストーブより軽い
今回は、ダイソーのワイヤーネットかご(大)と(小)で、アルコールストーブ用と固形燃料用の二種類の五徳を自作することが出来ました。
1回の燃焼試験もパスして、実用ができそうです。
耐久性が問題なければ、高さもちょうどよくて構造がしっかりしているので安定感もあります。
折り畳みはできませんが、重量も約50gとアルコールストーブ用代用として五徳に使っていた重量88gのEsbit(エスビット) ポケットストーブよりは軽量化できています。
尚、ワイヤーネットかご(小)のほうは、より軽量な40g台でした。エスビットポケットストーブの半分以下の重量です。これで軽量な固形燃料の利点をより活かすことができます。
正直、今回自作した五徳の中で最も信頼性があり堅実な印象を受けます。
今後、実際に山に持って行ってテストしてみたいと思います。
↓前の記事 五徳自作の経緯と1種類目の100均自作五徳 inmybase.hatenablog.com
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