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【登山用品】ひさびさに物欲を強烈に刺激された一品 ~SIGHTRON 単眼鏡ミリタリー TAC-M728~

ひさびさに物欲を強烈に刺激され 二週間悩んだ挙句ポチッた商品を紹介したい。

こいつは絶対に登山や散歩で大活躍するはずだ!(まだ届いていない)

今回ポチったのはこの単眼鏡(モノキュラー)だ。 名前に「ミリタリー」と入っているのがポイント。

そう、こいつは単なる望遠鏡ではない。 ”軍用”単眼鏡なのである。

何をもって”軍用”なのか!? なぜに登山に”軍用”単眼鏡が活躍するのか?楽しいのか? そもそも単眼鏡(モノキュラー)ってなに? 何に使うの?

って人にはぜひ読んでもらいたい。

登山で望遠鏡があると楽しい

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もし、登山で望遠鏡があったらなぁと思ったことはないだろうか。

誰もがそうだと思うが、一番望遠鏡があったらなぁと思うのは、やはり山頂だ。 開けた山頂からは近くの山から遠くの山まで見渡せるし、街が見えたり、これまで登ってきた登山道が一望できることがある。

そんな時、よりよく見てみたいと思うのは誰しも思うことだろう。 隣の山頂の様子や遠くに見えるランドマーク、登山道を歩く登山客たちをより近くに見てみたいというのが人情だ。だから、だいたい見晴らしのいい観光地の展望台なんかには有料の望遠鏡が備え付けてある。

そして望遠鏡には実用上もメリットがあるはずだ。 一つ目のピークから次のピークまで縦走するなどするときは、望遠鏡があれば事前に登山道の状態を確認することができる。 平らな場所や広い場所、狭い場所や険しい場所をあらかじめ確認できれば、休憩などの計画が立てやすい。

そう、登山には望遠鏡があったほうが、きっと楽しいし、使えるはずなのだ。

登山でおすすめしたいのは単眼鏡(モノキュラー)

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単眼鏡(モノキュラー)は双眼鏡の片側だけのもの

単眼鏡(モノキュラー)とは、遠くを見る小型の携帯式望遠鏡のこと。 両眼で見る双眼鏡に対して、単眼鏡は片眼で見るためのものなわけです。

双眼鏡の二つの望遠鏡のうち片側の一つしかないのが単眼鏡です。 当然ながら単眼鏡は双眼鏡に搭載されているレンズなどの部品が半分なので、軽量でコンパクトなのが特徴であり最大のメリット。

使っている部品やレンズなどは双眼鏡と変わらない。

一方で双眼鏡に比べると、片眼で見る分”立体感”や”遠近感”がないというのがデメリットだ。 なので、一般的に携帯する望遠鏡といえば双眼鏡が一般的だ。

登山では「軽さは正義」

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携帯性は単眼鏡(モノキュラー)の最大の魅力

両目で見ることが出来て”立体感”や”遠近感”のある双眼鏡であはるが、登山で持ち歩くなら軽量性やコンパクトは非常に重要な要素だ。

なので、登山では双眼鏡ではなく単眼鏡をおすすめしたい。

もちろん、バードウォッチングや動物観察などを目的とした登山であれば、双眼鏡でないといけないだろうが、一般的な登山者であれば双眼鏡の”見え味”(←望遠鏡業界では「見え方の良さ」をこういうらしい)よりは、単眼鏡の”携帯性”が優先されるだろう。

実は私もこの”見え味”に関して、「双眼鏡にしとくか?」と一瞬迷ったが、そもそも望遠鏡はレンズや金属を使っており結構重い道具だ。ベースの重量が重い中で文字通り”倍半分”の選択となっては、やはり単眼鏡が現実的だと考えた。

それにバードウォッチングなどの趣味もない私にとっては、望遠鏡はフィールド上の遠くの静止物を見ることが主目的です。

なので、単眼鏡を購入することにした。

それとこれも結構見逃せないポイントなのだが、単眼鏡は双眼鏡に対して部品が半分、ということはコストも半分、よって販売価格も半分とは行かないまでも半分に近い価格の傾向があるため、お財布事情的にも手が出しやすい。

なぜ”軍用”単眼鏡? 何をもって”軍用”なのか?

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さて、それではそろそろ本題に入りたい。

今回、私が選んだ商品は単なる単眼鏡(モノキュラー)ではない。 SIGHTRON 社製の「軍用単眼鏡」なのです。

SIGHTRON 社は、実際に自衛隊や各国軍隊にもライフル用スコープやフィールド用の望遠鏡を納入するメーカーで、正真正銘のミリタリー仕様の製品をつくっている。

では、これから

「なぜ”軍用”単眼鏡?」 「何をもって”軍用”なのか?」

ということについてこれから語りたいと思う。

”軍用”単眼鏡とはなにか?

軍用単眼鏡と普通の単眼鏡の違いを簡単に言うと

①距離が測れる

②物の大きさが測れる

という点が大きな違いだ。

これがすごいし、楽しい。 見通しのいいところに登ってよく思うことは、あそこまで「どれくらいの距離だろう?」とか「あの建物の高さはどれくらいなんだろうか?」といったこと。

”軍用”単眼鏡ならこれが測れる!

こんなシーンを映画などで見たことがないだろうか? 2人1組の狙撃チームのうちの一人が双眼鏡をのぞいて「距離100メートル!風向き西から……」などと

こんなシーンで私はずっと目測で言っているものだと思っていたが、これこそ”軍用”のスコープを使っている場面なのだ。彼らは目測のあてずっぽうで距離を言っているのではなくて、軍用双眼鏡を使って距離を測っているのです。

銃や大砲などで何かを投射する兵器にとっては距離は非常に重要ですからね。 目測なんかじゃないわけです。

次に、なぜ軍用単眼鏡で距離が測れるかっていうと軍用単眼鏡には、よく”スナイパー”のスコープをのぞいたときについているような「レティクル」という”目盛”りがついてるから。

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こいつを利用することで距離やモノの大きさを測ることができる。 なぜ測ることができるかというと、要は”三平方の定理”とか”三角比”の応用。

この目盛りのひと目盛り(1”ミル”)の意味は、スコープをのぞいたときに1mのものが1目盛り(1ミル)の大きさであれば距離が1kmあるということ。

なので例えば、人間(1.8m)などだいたいの大きさがわかっているものが視界にあれば、その大きさが何ミルなのかによってだいたいの距離を計測することができるという理屈だ。

対象物までの距離は、次の公式に当てはめることで求めることができる。

対象物までの距離(km)=対象物の幅または高さ(m)/対象物のミル角

また、逆に対象物までの距離がわかっていればその大きさ(高さ)を測ることもできる。

先ほどの式を変形することで以下の式が得られる。

対象物の幅または高さ(m)= 対象物までの距離(km) × 対象物のミル角

ちなみに戦艦大和とか昔の戦艦には必ずついている”測距儀”も原理としては同じもので、より大がかかりにして測定精度を上げたものだ。

(余談だが測距儀についてはこちらのページ 測距儀の話

がおもしろかった。)

このように距離を測れること、大きさを測れることが”軍用”単眼鏡の大きな特徴である。

登山でも実用性あり?軍用単眼鏡の使いかた

登山でこの軍用単眼鏡を使う場面としては次のようなときだと思う。

①次のピークやゴール(目標物)までのおおよその距離を測れる

②二つの目標物までの距離がわかれば地図上で現在位置を割り出せる

③高度差もわかる(かも)

実際には、山では基準となる「大きさがわかるもの」つまり人工物が少ないため測れない場合もあるかもしれないが、ルートが良く整備されている山なら小屋や人間が多いので結構使える場面は多いのではないかと思う。

また、あらかじめそのエリアに生えている木の高さを測っておけば、その高さを代替の基準として人工物がなくとも、立木を基準として”だいたい”の距離を測ることができるかもしれない。

ここら辺は、来シーズン実際に山に持っていって検証してみたい。

私が買った軍用単眼鏡の紹介 SIGHTRON TAC-M728

最後に私が買った軍用単眼鏡を紹介させてほしい。 といっても一般人が購入できる軍用単眼鏡の選択肢はあまりなく、実績があり価格的にも手が出しやすいもの(1万円くらい)となるとほぼ一択です。

私がこれに決めたポイントは以下の通りです。

①ガチ軍用品メーカーである

自衛隊や各国軍隊にもスコープなどを納入する本物の軍用品メーカーです。 品質や信頼性に安心感が持てます。

②MADE IN JAPANである

サイトロン社自体はアメリカの企業ですが、日本に工場を持っており、スコープは日本で生産されています。 光学製品は高い精度が求められるものですので、やはりチャイナ製よりは日本製のほうが圧倒的な安心感です。

③登山にも最適な防水仕様で作りも頑丈

軍隊など使用を前提としているので、過酷な環境下での使用に耐える作りになっています。

具体的には、まず耐衝撃性を考慮してか全面がラバー素材で覆われています。 実際に持ってみると滑らないし、メガネに直接あてても柔らかい素材なので安心感があります。 登山でも歩きながら立ち止まって使うことが多いと思いますので、落としても大丈夫か?滑りずらくないか?という点で優秀だと判断しました。尚、ストラップを通すこともできます。

次に完全防水です。登山やキャンプなどのアウトドアでは突然の雨は常に考慮する必要があります。完全防水であればそういったときに気にせず使えるのでストレスがないです。中に水滴が入ってしまうともう乾くまで使えないですからね。

しかもこの単眼鏡には曇り防止のガスまで充填されています。取り出したときに曇っていては同様に使い物になりません。特に登山は外気が冷たいことが多いですので

以上のような理由から私はこの単眼鏡をポチってしまいました。

本当はもっと安いモデル(↓)も考慮したのですが、やはりせっかく買うなら防水で曇らないとか落としても大丈夫とかストレスのないものにしようと思いコイツに決めました。

↑のだめな点 ①完全防水でない ②曇り止めガスが入っていない ③サイトロンジャパンのホームページの商品一覧にない(廃盤?)

他の選択肢としてはこれもレクティルの目盛りだけでなく”人型”がついてたり、ベルトクリップが着いてたりとよさそうでしたが予算の都合で除外

今や距離を測るならぶっちゃけスマホgoogle earthのアプリでも使えばいいわけなんですが、登山では圏外になったり、スマホの電池を節約したいということもありますし、電子機器ですからいつ調子が悪くなるかわかりません。

なので、紙の地図やこういったアナログなものは使いこなせるようになっておきたいし、あえてそういうのを使う方が面白いです。

もうそろそろ積雪で登山はシーズンオフとなりますので、町中のちょっとした高台で練習してみたいと思います。