【登山】山でのヒヤリハット事例と対策 割りばし折れた! ライターつかない!
なんかふと思い出したので書いてみる。
私は、登山といっても日本アルプスみたいな高い山に登ったことはなく、主に奥多摩のような低山をよく登ります。そんな山でも結構ヒヤリとしたことがこれまでいくつかありました。
ヒヤリといっても心底生命の危険を感じるようなことは幸いにしてまだないです。 ですが、その”一歩手前に入りそうだな”(一歩手前にもまだ入ってはいない)というレベルの「ヒヤリハット」的な経験はいくつかありました。
また、今となっては笑い話のような話なのですが、その時は本当にヒヤッとした軽いヒヤリハット事例もありました。今日は軽いほうのヒヤリハット経験について話したいと思います。
割りばしが折れた
まぁこれは笑い話みたいなもんですが、ちょっとヒヤッとしました。
その日は、一泊でソロ登山をしたのですが、カトラリーは割りばししか持っていってませんでした。 しかもその割りばしは、どこでもらったかも忘れたような紙袋にい入った小さい奴です。
案の定、夕食をいざ食べようと握ってコッヘルに割りばしを突き立てた瞬間にバキッと折れました。 一瞬頭の中が真っ白になりました。カトラリーはその割りばししか持っていません。(少なくとも意識的には)
人間一日くらい食べなくても大丈夫といいますが、一日中歩いて疲れ切ってます。 お腹もペコペコなのです。
何か食べられなければ次の日は歩く気力が半減するでしょう。 「それよりは手で食べるか...。」と思ったものです。
実際にはザックの中をひっくり返して探したら、以前入れっぱなしにしていた割りばしが見つかり事なきを得ました。
こんなこともあるわけです。 何事にも予備は必要だと思いました。
その後、ソロキャンプで割りばしすらも忘れる事態が発生しました。 その時はこういう替え刃式の安価なナイフを持っていたので、枝を削って箸を作ることが出来ました。
やはり小刀とかナイフみたいな原始的な道具はいろんなことに役立つのでアウトドアには必須ですね。
オルファ(OLFA) リミテッドCK 多用途ナイフ Ltd-06
ガスバーナーの圧電着火装置も電子ライターも着火しない
次のヒヤリハットは結構よく言われててあるあるなのですが、実際に起こると結構焦ります。
さてそれは何かというと、ガスバーナーの圧電着火装置とかライターが着火しないというものです。 ”圧電着火装置”っていうのはアレです。
ライターとかガスコンロについている「カチッ カチッ」って電気で火花を飛ばす装置のことです。
で、こいつらが高い山に行くとなぜか機能しなくなるんです。地上との違いは気圧の差くらいなので、それが何らかの影響を及ぼしていると思うのですがつかなくなる直接のメカニズムは謎です。
そうするとガスバーナーに火がつかないわけです。 ガスバーナー付属の圧電着火装置をいくらカチカチしてもつきません。
ガスバーナーがつかなければお湯も沸かせません。既に暗くなってきて空気がひんやりしてきています。 これも結構、頭が真っ白になりかけます。
じゃライターでつけようと思ってライターをカチカチしたら、これまたつきません。 そのとき持ってたライターもたまたま圧電着火タイプでした。
さらに焦ってきます。
さ~どうしよう。 火がなければお湯もできないし、飯も食べられないです。 割りばしがないどころじゃありません。
またしてもザックやポケットをひっくり返してやっとフリント式ライター(火打石がついてるジョリッジョリッて回すタイプのライター)を見つけて着火することが出来ました。
私は喫煙者なので、結構いたるところにライターが入っていたので助かりました。 ですが、タバコ吸わない人とかだとこのまま詰んでしまう可能性があります。
私もこの日以来、ライターはフリント式、そして山には複数の火起こしのための道具を持っていくことにしました。今では必ずマッチとファイアースターターを持っていくことにしています。
ほんとソロ登山なんかだと全く助けがありません。 全てを自分で賄う必要がありますから、こういったトラブルに備えて何事も予備とか複数系統の準備をする必要があると思ったヒヤリハットでした。
それと似たような話で、ガス缶が冷えて火がつかないというのもありました。 これもちょっと焦りましたが、すぐに温めればいいと気が付きました。
ガスバーナーのガス缶は冷えるとガスが気化せず着火しづらくなります。 特に朝方は冷え切ってますので、たとえ登山用のOD缶でも着火しないことがあります。 CB缶なんかだともっと寒さに弱いです。
そんな時は保温水筒にお湯を入れておけば、かければいいだけなのですがそうでないときはもう人肌で温めるしかないですね。
ですが、私はこういうような経験があったので、今では火器や燃料も必ずバックアップを持っていくようにしています。例えば、ガスバーナー+固形燃料とかアルコールストーブ+固形燃料といった形で、異なる種類の火器と燃料を持っていきます。
バックアップ用の燃料としては、やはりEsbit(エスビット) のような固形燃料が最適ですね。 液体のようにこぼれたりする可能性がありませんし、何よりコンパクトです。
エスビットなら五徳をそのまま燃料のケースとして使えるのでバックアップに最適です。 というか、これをバックアップとして持っていけば主食を調理しながらお湯を沸かしたりできるので非常に便利です。
100均の固形燃料の方が安いですが、やはり専用の五徳にスッキリ収まるので私はエスビットを使っています。毎日使うものではありませんから数百円のコスパの差を言ってもしょうがないですしね。
Esbit(エスビット) ポケットストーブミリタリー(固形燃料14g×6個付) ES21920000
なんか今日のは”ヒヤリハット”ってほどでもないのかもしれませんが、そういったものが重なると重大な事故の入り口に近づいてしまうものです。
”ヒヤリハット”のうちにそれを教訓として、次から何らかの対策をすることが山で本当に怖い思いをしない方法なんだろうと思います。
次回からは、もう少し本当にヒヤッとしたこととか怖かったことを書きたいと思います。