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【ソロ登山テント泊】これは失敗したなぁというカトラリー<フォーク・ナイフは使わない>

このシリーズでは、奥多摩の低山でテント泊登山をする私が、登山を始めるときに買って「失敗したなぁという」という装備品や道具を紹介するものです。初心者のときは経験がないので、商品自体が悪いというよりも、選定の考え方に問題があったなぁと思い返しています。

この記事の内容を動画にもまとめてみました!

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これは失敗したなぁというカトラリー

私は登山を始めるにあたって、かなり短期間のうちに色々な装備を買った記憶があります。

一番最初なので必要なものが色々とあって、あまり熟考することなく買ったものも多いです。

そのうちの一つがカトラリーで、食事をするときに使うナイフ・フォーク・スプーンなどです。

ついつい買ってしまう「カトラリーセット」

やはり金額の大きいバーナーやクッカーなどを検討するのに時間をかけていたので、カトラリーは何かを買うついでに登山用品店で

「あ、これもいいかも」

といくつかのカトラリーがセットになっている商品をあまり考えもせず買った気がします。

ちょうどこんなやつでした。 ほとんど同じものです。

このカトラリーセットは、ナイフ・フォーク・スプーン・箸がセットになっている商品です。

一般的に使うカトラリーがすべて入っているということですね。しかも、箸以外のカトラリーは、「金具を合わせて一つにまとめて固定できる」というこれまたわくわく感を喚起する”アウトドア用品的なギミック”がついています。

こういった日用品にはない特別な”ギミック”に男は弱いですね。 登山やキャンプ用品では、こういった”ギミック”というか工夫が散りばめられた商品が多く男心をくすぐってきて物欲を開放し、財布のひもも開放してしまうので要注意です。

さて、そういったメーカー側の仕掛けに気が付かなかった登山初心者の私は

「便利やん。しかも安いやん。」

とまんまとこのカトラリーセットを買ってしまうのですが、後々に「これは失敗だったなぁ」と気がついてゆきます。

セット商品にはいらないものが入っている

登山用品には”セット売り”しているものが結構あります。

前回の記事で書いた大小の鍋がセットになったクッカーセットなどが典型です。

色々な種類のものがひとまとまりになっているので、まだよくわからない初心者からすると

「これだけ入ってれば色々な状況に対応できるからよいだろう」

とか

「いろいろ入っててこの値段ならお買い得だな」

となりがちです。

ですが、そういった”セット商品”というものには、だいたい必要のないものが含まれていることが多いです。

このカトラリーセットも全く同じです。

ナイフ・フォーク・スプーン・箸+収納袋が入ったこの商品ですが、実際使うものはだいたい決まってくるものです。

結論から言うとスプーンと箸しか使わないです。

というか日本人の場合、ナイフなんか家でも使いませよね?

フォークなんかも私は家でもあまり使いません。パスタなんかは箸で食べてます。最近はパスタ屋や洋食屋さんでも箸を出してくれるところが多いです。

箸というのは結構万能性の高いカトラリーで、ナイフとフォークの機能をほぼ包含しています。そもそもナイフなんか皿がないと使わないと思いますが、登山では皿はいちいち持っていきませんから一切使う場面はないでしょう。

なので、必要なのは箸と箸で代替できない液体をすくうためのスプーンということになります。

収納袋もいりません。カトラリーはだいたい食材と一緒にジップロックとかに入れていることが多いです。気になる場合は、アルミ箔でもかぶせておけばいいと思います。

登山では食器を水で洗えないことが多いので、ウェットティッシュで拭くくらいですので、専用の収納袋にいちいち入れると帰ってから洗うのが面倒です。

私も最初のころはこのカトラリーセットを丸ごと持って行ったりしたのですが、結局箸しか使ってないということに気が付きました。

しかも、こういった安いカトラリーはだいたいステンレス製=鉄製なので、結構重いです。

他の装備で重量を削るために出費しているにもかかわらず、カトラリーなんかで無駄な重量を持つのは馬鹿らしいことです。

というかこういった商品は結局のところキャンプ用であって登山用ではないということですね。

なぜか登山用品店でも売ってるのですが、そこはおそらく低価格商品も置くことで私のような「ついで買い」を取りこぼさないようにしようということなのだと思います。

登山では箸とスプーンしか使わない

登山で使うカトラリーは、結局のところ箸とスプーンだけです。

キャンプの場合は、いろんな料理を作って楽しむということもあるので、ナイフ・フォークも使うかもしれませんが、いくらでも重量を増やすことのできない登山では本当に必要なものだけにするべきです。

カトラリーセットなどのセット商品を買ってしまうとだいたい必要のないナイフだとかフォークが入ってきてしまいます。 なので、セット商品はお得感がありますが、やはり必要な箸とスプーンだけをそれぞれを単体で買った方がいいと思います。

箸は割りばしが最強

登山用の箸として、分解組立できるようなものがあったりしますが、これまた”ギミック”商法ですね。

小さくなるのはいいですが、正直いちいち組み立てるのが面倒だと思うんですけどね。

それに金属を使うので高いし、重いですので木製の箸の方がよっぽどいいと思います。

納得して買ったはずの人のレビューにもこんなのがあり面白い。

道具沼 2017年8月20日 色: .サイズ: .Amazonで購入 ぶっちゃけ箸にこの値段はありえない💦寧ろコンビニで貰う割り箸のほうが使い勝手も良くて便利です… …ですが見た目に惹かれてポチってしまいました😅 ただただキャンプ用具として所有欲を満たしてくれる一品です。

結局のところ最も実用的なのは、割りばしです。 とにかく軽くて安い。

山では洗えませんから使い捨てと考えて、数本持って行ってもいいくらいです。

もちろん自宅で使っている箸でもいいと思います。

でも自宅で使ってる箸だと、ちょっと長い場合があるので、お弁当用の短い箸とかが軽いしちょうどいいと思います。

どうしても、雰囲気を出すために登山専用の箸が欲しいとなった場合は、チタンやアルミ製の軽量なものにした方がいいと思います。

スプーンは先割れスプーンの”スポーク”が万能

一方でスプーンについてはどういったモノがいいでしょうか。 スプーンについても箸と同様で家のスプーンを持っていけばいいと思うのですが、普通の金属製のスプーンは重いので、コンビニのプラスチックスプーンとかの方がいいと思います。

ただ、カッコ悪いとか壊れそうで怖いとかいう場合は、登山用の軽量で折り畳みのできるスプーンがおすすめです。

そして、その中でも先割れスプーンとかスポーク(スプーン+フォーク)が万能性が高くて最適だと思います。

箸も万能ですが、スプーンの機能を代替することはできません。 ですが、スポークであれば箸の機能を代替することも可能です。

私は一度、どこかでもらっためっちゃしょぼい割りばしを登山に持って行って使おうとしたらボキッと折れたことがあります。ラーメンだったのですが、スポークを持っていたので何とか食べることができました。

私が今使っているスポークは、プリムスのバーナーにおまけでついてきたもので、この”シカ番長”のスポークがまさにロゴ以外同じものだが、深いクッカーで食べるときちょっと短いかなと感じるので、柄がもう少し長くて軽量なMSRのスポークが欲しい。

このMSRのスポークのように長めの折り畳み式のものだと深い食器やクッカーで食べやすい。